2016年10月31日月曜日

日米英揃い踏みで金融政策決定会合

久しぶりに、アヴァトレード・ジャパン公式パートナー「大当たり」さんのメルマガを公開します。中銀ウォッチャーとして堂に入ってきた感じのある大当たりメルマガは、アヴァトレード・ジャパンに口座開設するだけで毎週無料でお読みいただけます(2016年10月31日現在)

(↑↑↑テーパリングしている先が萎えている南瓜の図↑↑↑)

(以下引用)

アヴァトレード・ジャパンの皆さま、こんにちは。大当たりです。

「そう言えば、大当たりさん。何ヶ月か前に、スパイ小説を続けざまに読んでいるって自慢してましたよね。」あっ、はい(^^ゞ

「スパイと言えば、FBI。FBIと言えば、ヒラリー・クリントンのメール疑惑調査再開。これって何か裏があるんですか?」

すみません。米国のスパイには詳しくないんです。ケネディ暗殺の黒幕が誰かも知りません。MI6とモサドが専門なんです。今回の件についてはほんとうに何もわかりません。

それより、英国EU離脱発表から、週末も目を話せなくなってしまった英国でまたまたスクープです。英国のEU離脱派≒保守党幹部たちから早期辞任の圧力を受けていたBoE総裁であるカナダ人のマーク・カーニーが友人とのあいだで、「任期延長オプション」を行使して残り8年職を全うする決意を内々に固めた。と、今朝早く、英フィナンシャル・タイムズ紙が臨時ニュースを出しています。

今週は、あまり注目をされていない日銀金融政策決定会合はともかく、日本では祝日の木曜日に、米国と英国で金融政策「揃い踏み」となります。もともとわたくし大当たりには休みがないので平気ですが、兼業トレーダーの皆さんにとっては集中力を絶やせない注目の週になりますね。

市場のコンセンサスは、
FOMC(11/3(木)午前03:00)0.50%現状維持
BoE(11/3(木)午後21:00)0.25%現状維持

珍しくありきたりなことを書かせてもらいますと 爆 、米国は利上げがあったとしても12月で、上記の黒幕不明のメール問題再燃で、ある調査では支持率が1ポイント差まで縮まっているなかでの大統領選の結果を見ずしてイエレン議長がサプライズを演出することはないだろうと市場は高を括っているところです。

片や英国は政権側と中央銀行側の対決姿勢が劇場化しているわけですが、喧嘩腰の外国人総裁とて、0.25%の下は、、、いつぞや日本でも0.1%というのがありましたけど、、、現在の金融政策決定プロセスが確立された1997年以降は0.25%刻みしかないようですし、素直に考えれば、、、ゼロ金利マイナス金利しかないわけで、、、

ちなみに、BoEと保守党政権で何が揉めているかというと、量的質的金融緩和の是非と中央銀行の独立性です。マーク・カーニー氏は金融緩和派、そして言わずもがな独立性維持派なのです。

日本の安倍政権と黒田総裁のスクラム状態を見慣れている日本国民にはイメージし難い状況ですね。アベノミクス前夜、当時の白川総裁が、、、あれでも、、、金融緩和が足りないと官民こぞってディスりまくっていた風景とも違います。

実は、わたくし大当たりには、英国紳士の仲良しがいます。どうやらどこかの大学で数学を教えているらしいおじさんなのですが、幸い日本語がペラペラなので助かっています。大当たりは英語が大の苦手。でも実は元理系なんです(*^_^*)。。。このおじさん、研究と講義で忙しいはずなのに、妙にFXのことに詳しいんです。先週金曜日も、米国GDPの発表前ですが、いっしょにおりまして英国の話で盛り上がりました。

マーク・カーニー氏は、カナダ人であるということが異例ですけど、それ以前に、ゴールドマン・サックスに10年以上勤務していたことがより異例だという話に。あくまで英国の転職社会ではということです。米国では歴代財務長官でロバート・ルービンとヘンリー・ポールソンはゴールドマン・サックスにいたわけなので。

要するに彼が言うには、マーク・カーニー氏はもはやサラリーマンではない組織人ではない。独立したお金持ちであり、誰にごまする必要もなく信念を以って仕事を出来る立場なのだと。

東京都の小池劇場とは、男女、攻守、あべこべな感じはしますけど、組織がきちっとしている日銀よりも注目されるのには理由があるんですね。

とは言え、利上げ方向へのサプライズはありえない。また、日銀と同じく、合議の様子はガラス張りに近いものがあります。
http://www.bankofengland.co.uk/monetarypolicy/Pages/decisions.aspx
(↑↑ここからEXCELのスプレッドシートがダウンロードできます。ちなみに0.25%刻みしか前例はなさそうです)

記述の如く、下方は限定されているゼロまたはマイナス金利は、今年のポンドの地合いを考えれば、底抜けになりかねません。

それとも、テレーザ・メイ政権とマーク・カーニー総裁は、対立したふりをしているだけで、金融政策とEU離脱政策の混乱に乗じて、自国通貨安を演出したいとでも考えているのでしょうか???

順不同で、テレーザ・メイ英首相、ジャネット・イエレンFRB議長、アンゲラ・メルケル独首相、ヒラリー・クリントン米民主党大統領候補、小池百合子東京都知事、以上のみなさんが主演女優賞にノミネートされております。

(引用終了)

きょうのメルマガの副題は、「ヒラリーさん含めて主演女優賞は誰か?」だそうです。