2009年9月16日水曜日

鳩山新政権の全閣僚ポストと怪文書

16日午後に発足する鳩山新政権の全閣僚ポストが固まった。以下の通り。▽副首相兼国家戦略局担当=菅直人▽総務=原口一博▽法務=千葉景子▽外務=岡田克也▽財務=藤井裕久▽文部科学=川端達夫▽厚生労働=長妻昭▽農林水産=赤松広隆▽経済産業=直嶋正行▽国土交通=前原誠司▽環境=小沢鋭仁▽防衛=北沢俊美▽官房=平野博文▽国家公安委員長=中井洽▽行政刷新会議担当=仙谷由人▽消費者行政・少子化・男女共同参画・食品安全担当=福島瑞穂(社民)▽郵政・金融担当=亀井静香(国民新)
 中井洽氏は拉致問題担当相を兼任する。政務の官房副長官は衆院から松野頼久、参院から松井孝治、事務の官房副長官は前総務次官の滝野欣弥の3氏。 (日経ネット12:34)

七転び八起きブログも見事に振り回された財務相人事。この二転三転の背景、国民新党の亀井代表の金融担当への抜擢、そしてまた前原元民主党代表の国土交通相内定人事を巡る怪文書・・・

選挙前の怪文書で自縄自縛となった自民党を笑えない状況かも知れない民主党政権のスタートです。
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2009年9月14日月曜日

円高は当たったけど・・・

藤井裕久民主党最高顧問の財務大臣への内定話は白紙撤回とのことで、金曜日の七転び八起きブログは100点満点の50点となりました。やはり政治的な話は難しい。

まだまだ円高が続く可能性はありますが、その流れであればユーロ高の是正はより勢いを持つことになるでしょう。今週の欧州関連の指標に注目です。珍しく為替の話でした。
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2009年9月11日金曜日

すべての官僚組織を敵に回すほど馬鹿じゃない民主党

マルクスの唯物史観は、「人類の歴史は階級闘争の歴史であり、経済や生産力など社会の土台が進化すれば、政治や身分制度など社会の上部構造は転換ないし転覆を余儀なくされる」と説きます。

この考え方はかなり正しいと思いますが、現実は、生身の人間の欲望や嫉妬が無視できないので、上部構造から土台(下部構造)への反作用を軽視することは出来ません。

このような大上段の議論をするまでもなく、民主党は過去の苦い経験から、官僚組織に手を入れる際に、官僚全員を敵に回すような愚かな手順を繰り返すことはないでしょう。

つまり、良く言えば横並び、悪く言えば縦割り蛸壺の霞が関のなかで、エリート中のエリートであり、自他共に認める“特別な官庁”である財務省を味方に引き入れる可能性が強いと思います。

先日引用した田村耕太郎自民党参院議員ですら、同趣旨のことを言っておられます。

私は財務省は民主に加担すると思う。いや民主党政権を操縦していく気がする。まず利害の一致がある。財務省の悲願は二つ。自民党政権下では実現できなかった野望だ。
1・増税
2・特別会計改革
増税のためには長期安定政権が欲しいところだ。次の参院選挙に民主が勝てばとりあえず三年は安定政権になる。自民を殲滅すれば国民の選択肢はなくなり、本当の長期安定政権になれる。財務省はそれを支援するのではないか。

民主党は財務省を霞が関というコンクリートにおける蟻の一穴にしようと考えるのではないか。そう考えると、藤井裕久民主党最高顧問(元 大蔵大臣)の財務相内定という人事は的を射ていると思われます。

これは円高。
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2009年9月10日木曜日

ベルリンの壁崩壊はヒトラーの再現より酷い

七転び八起きがユーロ弱気派だからこのような記事を取り上げているわけではありません(笑)。

只今、英FT紙が速報で伝えた情報によると、英国の秘密文書が20年ぶりに公開され「ミッテラン仏大統領(当時)がサッチャー英首相(当時)に、東西ドイツ統一の脅威について、ブログの題名のように耳打ちして警告した」のだそうです。

http://www.ft.com/cms/s/0/0c713ea2-9d7e-11de-9f4a-00144feabdc0.html

時は、1990年1月。その前年既にベルリンの壁は崩壊していましたが、東西ドイツの再統合は正式には同年10月を待つことになります。

FT紙によれば、英国が国家の機密文書を一般公開するのは事件の30年後という慣例があるそうで、ヨーロッパ統合の流れに水を差しかねない本来慎重に扱うべき資料がたった20年で公開という異例の措置になったことは英仏の摩擦を引き起こすのではと報じています。
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