2009年4月17日金曜日

ウクライナ大使館を初訪問

昨日は、ウクライナ大使館の通商貿易代表部ヴァデム・シジャチェンコ通商貿易代表長とお会いすることが出来ました。日比谷線六本木駅から歩くこと10分少々、ウクライナ大使館は西麻布の閑静な住宅街の中にありました。瀟洒な邸宅ですが、広い応接も電気は消えていて、エコというよりは節約していらっしゃるご様子が伺えます(失礼ながら、当方客人であるとは言え、全く皮肉ではありません)。

つい数週間前に来日されたティモシェンコ首相は、麻生首相、与謝野大臣、財界人と殺人的なスケジュールでの面談をこなされたとのこと。その最大の目的は代替エネルギー、特に太陽光など自然エネルギー技術の供与。太陽光パネルの主要メーカーはこぞって興味を示してくれたが、最後はやはり投資やお金の話になると前に進まないと、通商貿易代表長は嘆いておられました。

日本におカネがないわけではない。寧ろ、世界的に見れば、日本には投資余力は集中しているほうだが、それが一部の個人層に偏在していることと、金融機関、事業法人を問わず、サラリーマン組織は信用収縮トレンドを断ち切ってでも投資に前向きになることができないことが問題だと指摘。眠っている個人資産を目覚めさせ、ウクライナの強み(農業・アウトソーシング)を掘り起こすことは、「株屋」改め「直接金融」の役割だと、大見得を切りました。

天下太平の世であれば、このような大それた仕事は、公的にはIMF、私的には大手金融機関の仕事だと思います。わけあってそのようなタイプの法人組織が機能しないのであれば、フェニックス証券がしゃしゃり出ようというわけです。

世界金融危機で加速した新興国からの資本引き揚げで最も被害を被ったのがウクライナ。ロシアとの関係で天然ガスが工業経済の隘路になっている点も泣きっ面に蜂。それでも、ヨーロッパ一恵まれた黒土(チェルノーゼム)と教育水準の高さ故の情報技術分野のアウトソーシング(実にフェニックス証券のFXのシステムも間接的にお世話になっているのです)等々、足腰のしっかりした産業は比較的悪影響が少なかったとのこと。太陽光発電だけで輸入依存のエネルギーの隘路を打開出来るとは言いません。が、耕地(可能)面積が絶望的に狭い我が国とWIN-WINになりうる分野という予感に頼り、“海外投資のパイオニア”フェニックス証券のFX業務の付随業務として、取り組んで行きたいと決断した一日でした。
CoRichブログランキング

2009年4月16日木曜日

ロシア化する米国

一昨日FT紙に掲載されたマーチン・ウォルフ氏の

「大きくて複雑な金融機関は潰せない、という考え方は間違っている。肥大化しすぎた金融機関(金融セクター)を構造的に解決するためには無担保債権者の犠牲もやむを得ない」

という正論だが政治的には恐らく適用不能と思われる論稿を詳しく取り上げようと思っていた今朝のブログですが、予定を変えます。というのは、「七転び八起き」の「お勧めブログ」に入れている田村耕太郎参議院議員のブログに経済学者の青木昌彦スタンフォード大学教授が登場、私がこれまでブログや雑誌記事、テレビ等で申し上げてきた日米中の話と、これほど一致するご意見に遭遇するのは初めてなので、余りにうれしく、まずこちらを先行させてください。

詳しくはこちら

田村議員要約による骨子を御紹介させていただくと、

★アメリカ経済はスタグフレーションに陥る可能性大
★そして、やがて世界はかなりのインフレに
★最も早くよくなる経済は中国
★米中経済はさらに親密度を増す
★日本は米国との次世代技術革新競争と中国との補完関係を活かせば活路有!

私が田村議員のブログをお気に入りに入れているのは、私が彼を応援しているからではありません。それに、ブログを読む限りは(←ここ重要)、彼の意見に賛成の部分は半分程度に留まるかも知れません。政治家が国民に対して発するメッセージは、当然、選挙を意識したものであり、そのメッセージに一々私が一々同感できる筈がないし、田村議員もそれを期待していないでしょう。その中で、今回の青木教授の“断言”は目から鱗でした。

著者が著名な学者やタレント等であるという理由だけで大型書店に平積みされる殆どの経済本やビジネス本。その殆どは紙屑に等しい。片や、何故に青木教授の意見が断トツに優れた洞察を与えてくれるのか。恐らくそれは、マルクス主義と新古典派経済学という両極を極めた稀有な研究家かつ努力家でいらっしゃるからだと拝察します。
CoRichブログランキング

2009年4月15日水曜日

最新チェルノブイリ報告会in東京

先週ブログで御紹介したチェルノブイリこども基金から「写真家 広河隆一さんによる、最新チェルノブイリ報告会 in東京」のお知らせです。

チケット:前売り1,000円 当日売り1,300円
2009年4月20日(月)19時開演
  「広河隆一 最新チェルノブイリ報告会」
   文京シビックホール 小ホール(※)

   ゲスト:詩人 石川逸子、 ピアニスト 須山真怜
◇同時開催 チェルノブイリ最新 写真展(小ホールロビー)
〔主催〕チェルノブイリ子ども基金 Tel&Fax 03-5228-2680
〔後援〕ウクライナ大使館 ベラルーシ共和国大使館 ロシア連邦大使館

中央アジアと東欧に造詣の深いフェニックス証券外国為替部長と私も、チェルノブイリ報告会に行く予定にしています。上記プログラム以外に、ここだけの話、ウクライナ大使さんのお話も聞けるらしく、楽しみにしているところです。

拙著“為替力”で資産を守れ!をお買い求めになった読者の皆さんで、チェルノブイリ報告会にお越しいただける方がいらっしゃいましたら、喜んでサインをさせていただきますので、是非本をご持参ください。

前売チケットその他詳細についてのお問い合わせは、チェルノブイリこども基金まで。

(※)文京シビックホール 小ホールは、文京区役所(文京シビックセンター)2階。丸ノ内線、南北線後楽園または三田線春日から徒歩ゼロ分です。
CoRichブログランキング

ゴールドマンサックス決算発表から一夜明けて

私の読解力不足から、何故1日早かったのか?時価会計免除の効果がどの程度だったのか?理解できず、ブログの更新を一日滞らせたゴールドマンサックスの市場予想を上回る黒字決算。

大手“投資銀行”のアナリストは決算を評価する一方、中小またはオンラインブローカーからら含み損不明の黒字決算で時価発行増資に踏み切った暴挙を皮肉るアナリストも。

そこまでして増資を決行したいGSの意図は、公的資金の返済。つまり、昨年までと同様、巨額のボーナスを貰いたいということだと米国各紙は報じています。30人に一人は、100万㌦以上のボーナスを享受していたと言われるGSの執念と、公的資金の返済計画を懸念する米金融当局が睨みあっている最中。公的資金注入金融機関のボーナス支給制限問題については、AIGの事例で、「不特定多数とは言えない」幹部社員だけに極端な税率を課す法令が成立したものの合憲か違憲か疑わしくなったことやら、クレジットデリバティブとは無関係の部署で“まともに”稼いでボーナスを約束されていたがゆえに、クレジットデリバティブの部署の残務処理を買って出てあげた(転職の機会を自ら放棄)あげく、ボーナス支給にあずかれなかったとして「退職願」をニューヨークタームズ紙に投稿した事件やら、色々ありました。

昨夜、珍しく早帰りをして観たNHKの番組プロフェッショナル。人気番組「プロジェクトX」の後釜として、時には“作り”に無理があるなと思うケースもありましたが、昨夜登場されていた慈恵医大の血管外科医の先生の、番組慣例の締めの質問「プロフェッショナルとは」に対する

「金銭的な利害や報酬で動くのではなく、患者やその家族の笑顔や感謝で報われることが、また次の仕事や試練に立ち向かい動機になるという意識。つまり究極のアマチュアリズムこそがプロ」

とのお答えが、金融界や芸能界にも当て嵌まると気づき、一日遅れでGSボーナス問題(=公的資金問題=公募増資問題)に触れようと思った次第。ちなみに、番組の血管外科医の先生は、米国の実力社会・競争社会の中で最年少で教授となり、年収1億円というニューヨークの生活を捨て、母校からの三顧の礼で帰国したのだそうです。
CoRichブログランキング