2009年7月3日金曜日

予想以上の悪化、6月の米雇用統計

右のグラフはFT紙からの引用。失業率も、9.5%に上昇し、1983年以来の最悪水準。
円安の是正が(米ドルよりもむしろ←ここ重要)対ユーロで急速に進んだ昨夜。米国の連休で、ECBの政策決定と雇用統計が重なったこともありますが、ユーロの売り仕掛けが奏功し、じょうずに稼がれたお客様が大勢いらっしゃいました。
個人的には、ユーロ円の適正水準は110円台から120円台ではないかと思います。政策金利の差が、ユーロと円で1%未満に縮まっているとは言え、キャリー取引とその調整という現象が如実に出ているのがユーロ円の特色です。
こちらのチャートをご覧頂くと、ドル円との違いがよく判ります。
http://fx.manepoke.jp/top_chart.php?id=2
すぐに出てくるのはユーロ円の日足ですが、ユーロ下落の日は、ユーロ上昇の日よりも、動きが極端な傾向が強く、またその傾向がドル円よりハッキリしています。

昨日のブログで、自動車販売のことを書きました。自動車が売れない(買い替え年数が長期化している)のは、景気が悪いからではなく、自動車の性能が上がっているからだ、という見方も必要です。モノやサービス(我が証券業界も同じ・・・)が売れない理屈は自動車だけではないので、「雇用情勢の悪化⇒有効需要不足(デフレギャップ)の対策が必要⇒財政ばら撒きの正当化」という各経済ブロックの政策が悪性のインフレしかもたらさないことにいつ気が付くかが次の焦点なのです。

この先も、ユーロ(またはポンド)を売りから入る戦略は成功確率が高いと思われます。来週誕生のフェニックス証券の新ホームページから、どんどんと情報発信をさせていただく予定です。
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2009年7月2日木曜日

6月の米新車販売台数、大幅減?底打ち?

米調査会社オートデータが1日まとめた6月の米新車販売台数(速報値)は、前年同月比27.7%減の85万9847台。
右のグラフはウォールストリートジャーナル紙からのコピペ。同紙は、フォードとトヨタの広報担当の言葉を引用して、底打ちトレンドを演出。確かに、(前年同月比ではなく)前月比でみると、5月より減少とは言え、上昇傾向と言えなくもない。
http://online.wsj.com/article/SB124646313562280557.html#mod%3DtestMod%26project%3DAUTOS90218%26articleTabs%3Dinteractive
しかし、消費関連のマクロ指標には一向に改善が見られないこと、今後エコカーへの買い替えインセンティブが導入されても、大型車に比べて粗利率が極端に悪いエコカー(特にハイブリッド車)では自動車産業の業績回復に殆ど貢献しないこと、を斟酌する必要はあるでしょう。
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2009年6月30日火曜日

明日7/1(水)よりForexLine主要通貨小口化を実施

昨日締め切られた「レバレッジ規制」に関する内閣府令改正のためのパブリックコメント。25倍~50倍という規制の方向に変更がないとすれば、外国為替証拠金(FX)取引の魅力≪手軽さと利便性≫をどうすれば確保し続けられるのか?

フェニックス証券の答えは『小口化』です。

当ブログで予告して参りました通り、明日7/1(水)より、主要通貨(当面は、ドル円、ユーロ円、豪ドル円)のお取引を1000通貨単位から可能と致します。詳しくは、ホームページをご覧ください。

http://phxs.jp/

なお、このホームページも、今週末、大々的にリニューアル予定。業界最大級の情報サイトに生まれ変わる新ホームページも合わせてお楽しみに!
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高リスク金融商品CFD、投資勧誘を禁止

検討に入ったのは(金融庁ではなく)日本証券業協会と日本経済新聞の報道。訪問販売や電話での勧誘はすべて規制すると。

CFD(差金契約)については、先週、やはり日経新聞が“株式版”FXという絶妙な“愛称”を付けたばかり。

株式版“FX”=CFDは『丁半博打』なのか!?

今朝の記事では、その“愛称”を敢えて取り下げ、「CFDと仕組みがよく似た外国為替証拠金(FX)取引ではすでに金融庁が訪問販売や電話勧誘を禁止している」という表現にとどめています。

金融庁による規制と日本証券業協会による規制とは何が違うのか、一般の方々にはわかりづらいでしょう。実は私にも良くわかりません(笑)。規制に関する考え方は、こちらを。

FX会社の廃業、身売り、だけでなく・・・

自主規制機関と業界団体という二つの顔を持つ日本証券業協会のCFDいじめは極々自然な生業。しかし、外国為替証拠金(FX)取引の専業またはそれに近いオンライン証券にしてみれば、CFDがFX同様の勧誘規制を甘受するのは想定の範囲内なのでは。
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