2009年9月25日金曜日

日本航空は血税投入に値するのか?

GMやクライスラーは淡々と法的整理をすべきだとしつこく説いてきた七転び八起きブログが日本航空の問題を無視するわけには行きません。世界に目を向ければ、ユナイテッド、サビーナ(+スイス)、アリタリア等々、航空会社の倒産は少なくなく、またその殆どはナショナルフラッグです。小泉元首相と同様の国賊呼ばわりする怪文書から前原国土交通相を守るべき立場にいるつもりですが、同大臣が法的整理に反対の発言を繰り返す理由は何でしょうか?銀行や通信同様、インフラ産業であるが故に、民営化、自由化が一朝一夕に成功するものではなく護送船団時代の残滓に足を引っ張られるという言い訳は多少は通用するでしょう。また、競争相手でもあるスポンサー候補は全日空だけとは限らないので、会社更生法の申立てのタイミングで事前にスポンサーを決めておくプレパッケージ型のアレンジには問題が多き過ぎます(実際、話の順番は逆だが、海外キャリアとの資本提携の話が先行したのが本案件の特色でもあった。しかし、リーマンショックやら新型インフルエンザという時期に、財務が盤石なキャリアが犇めいている筈はなく、サビーナ航空を救済するふりをして増資に応じなかったスイス航空の二の舞のリスクはたぶんにあり)。一時国営化して(新生アリタリアのような)グッド・カンパニーに営業譲渡という方法では一時的とは言え財政負担が多き過ぎるという判断でしょうか。金融担当大臣が銀行にモラトリアムを押し付け、国土交通大臣が航空会社の法的整理を拒むようでは、せっかくの支持率にもかかわらず、民主党はモラルハザード政権とのレッテルを貼られ、ポピュリズムの自縄自縛に陥る心配があります。

日本航空に関しては、知り合いが多いので、一旦このくらいにしておきます。
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2009年9月24日木曜日

潔くハズレを認める

七転び八起きのユーロ安予想、特に対米ドルで、であります。実勢は1.3台(対円では120円台またはそれ以下)だと言い続けて来ましたが、見事に外れております。七転び八起きブログを始めて1年半で、二度目の大きな敗北宣言です。

一度目は、豪ドルの対米ドルの下げ止まりを予想したものでしたが、早すぎました。リーマンショックの何たるかが、まだその途上で理解できていなかったと反省しました。

さて、今回は???バブルや投機活動は同じテーマで同じ規模では起こりづらい。テーマ(場所)を変えるか、規模を小さくするしかない。特に、店頭デリバティブに照準を当てた世界的な金融規制やレバレッジ規制もこれありで、という予想に反し、米銀のリスク許容度は高まっていること。プラザ合意以降の円高デフレの対策のための過剰流動性が国内株と不動産に向かったのと同じく、ただいまの米ドルの過剰流動性(その一面としての実質ゼロ金利)が或る意味当然雇用や設備投資には向かわず高金利他通貨に向かってしまっていること。この「やり直しキャリートレード」で取り敢えず不都合な人は、キャリートレードを再開し損ねた人達くらいしかいないこと。

しかし、地面には不発弾に夥しい火薬が詰まっています。米国の商業用不動産。我が国のJAL。問題が具体的すぎて簡単にモラルハザードを起こせるとは思えません。
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2009年9月22日火曜日

会員限定情報

七転び八起きの左目は完治まであと2ヶ月だそうです。この間、ブログは省力化しつつ続けておりますが、社長をサポートすべく、フェニックス証券の従業員たちが一致団結して素晴らしいサイトを作ってくれました。
http://www.phxs.jp/merit.html
何だか、見慣れた長い顔がそこらじゅうに登場して恥ずかしいのですが、我ながら良くできたページだと思います。メリット満載の「会員限定情報」に随時触れていたい皆さま。お申し込みはコチラから。
http://tatta2sen.jp/
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2009年9月18日金曜日

亀井静香金融相おおいに吠える

全国証券大会にて。毎年恒例の代表者セミナー(日本証券業協会)が昨日行われ、続いて全国証券大会へ。来賓として金融担当大臣が招かれます(昨年は茂木敏充氏、一昨年は渡辺喜美氏)が、今年は昨日の今日で亀井大臣が間に合うのだろうかと、社長同士(いや失礼、元上司の皆さん)で歓談しながら会場を移動したところ、案の定(さらに失礼)亀井静香氏の名前が。激動の数日間の直後で御苦労さまでございます。

全国証券大会終了後の立食パーティーは失礼をさせていただき、次の訪問先へ急いでいたところ、知人の民主党議員とばったり出くわしました。「当選おめでとうございます」と声を掛けたら「いやぁ~、亀井さんとは・・・(以下省略)」

ペイオフ凍結、自己資本比率規制凍結、日経225先物オプションの廃止など、度肝を抜くマニフェストの数々が国民の信任を得ているわけではないものの、数合わせで主要閣僚の一角を陥れた国民新党。代議制民主主義のアヤだから仕方が無いと笑ってばかりはいられない証券業界であります。
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