2010年1月29日金曜日

米国にボルカーあり、日本に白川総裁あり

これが七転び八起きの1月締めくくりとなる雑感です。

ケインズ自身が実は「ケインジアン」ではなかったのではないか?ケインズという天才が「ケインジアン」に陥る程、頭が悪い筈がないのではないかというのが持論です。

風邪をひいて肺炎寸前の患者に向かって、今日から乾布摩擦を始めなさいという医者は居ないでしょう。それでも、乾布摩擦をやっておくべきだったし、いつかは始めておいたほうが良いという真理と矛盾するものではありません。オバマ大統領の金融規制や財政健全化を、政権テコ入れのための取り繕いと矮小化すべきではないでしょう。

これを突き詰めると、固定相場制、金本位制に行き着きます。現時点での非現実性は兎も角、それに、何と言っても筆者自身はFX会社の経営者なので、自らを失業に導きたくはない(笑)ですが、今日のような変動相場制は、とりわけ各国の中央銀行の衆愚政治からの独立性がマチマチであること、中央銀行とは別の、ソブリンウェルスファンド(そのもののような政治体)の相場操縦が無視できないという前提のもとでは、想定外の危険性を孕んでいることを指摘せざるを得ません。
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