2011年4月27日水曜日

ニューヨークタイムズ紙の取材に応じた3人の「反原発」政治家

わたくしのブログの影響力(・・・・・)を以ってしても、浜岡原発ひとつ停止できないという現実があります(!?)。

それはさておき、今朝のニューヨークタイムズ紙オンライン版の巻頭は、「福島第一原発の事故は『原子力村』の談合体質による人災だ」という記事でした。

鍵括弧つきで『原子力村』と言いあらわされているのは、東海村や六ヶ所村などのことではもちろんなくて、電力業界、経産省(保安院を含む)、政治家で構成する不透明な談合であり、活断層の発見や過去にあった津波の高さ(で今回の3.11と同程度のものが存在したという事実)や、トラブル隠ぺいに関する長い歴史などが発見されてもそれらを無視して原発を推し進めようとしてきたパワーエリートたちの権益の源となっているものだと、同米紙は説明しています。

日系アメリカ人で元GEのエンジニアとして福島第一原発の設計に関わった人物のインタヴュー内容から始まるこの記事は、2000年に検査官の立場で原子力保安院にトラブル隠ぺいを指摘報告。ところがこれが暴露されると補修に莫大な費用が掛ることが判るや、当局はこの元エンジニアを「村」八分にし、保安院自らが直ちに調査に乗り込むべきところを、東電お手盛りの内部検査で有耶無耶にしたと説明しています。

普通選挙による民主主義が備わっているように見える日本で、この顕現化された危機に及んでも、革命などによるウルトラCがなければ、政権をとれそうな政党のなかから反原発の政策を支持選択できないカラクリの説明で、この長い記事は締めくくられています。

この記事に登場する3人の「反原発」政治家を紹介します。

日本共産党 吉井英勝氏
政党自体が反原発ですから、御自身のホームページでも明快に主張されておられます。
ただし、別件ですが、わたくしは「TPP反対!」には必ずしも賛成できません!!

自由民主党 河野太郎氏
言わずと知れた既得権益の権化の老大保守政党のなかの一匹狼。今回の彼の動きはもっと注目されるべきだと思います。ついでに、彼のお父様が新自由クラブを作ったという暴挙も今まさに再評価されるべき。ただし、所属政党は所詮自民党ですから、ブログの内容は表現に苦心が見られますorz

民主党 大島九州男氏
ニューヨークタイムズ紙によれば、彼は立正佼成会に支持されており原子力村の支持されていない(支持される必要がない)からハッキリモノが言えるのだとインタヴューで付け加えていたそうです。そして最後に、「すべては金にまつわるんですよ」と。

原文はコチラ。ちょっと長いです。
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1 件のコメント:

そふたん さんのコメント...

私もこの原発問題で目が覚めた一人です。

ネットを使いながら根本的な癒着構造を分析し、メディアや政府、東電を批判し続けています。

■政財官学報の癒着構造のまとめ
http://blog.livedoor.jp/hardthink/archives/51825608.html

東電は問題ですが、それ以上に官僚の害悪に対して嫌悪感を持っています。
その為、天下り状況を纏めたりもしております。

天下りと関連予算のまとめ

薬害エイズ問題でも責任を問われずに天下りを続ける官僚

今、日本国民が出来る事

政治家や東電は、官僚の害悪に対して、もしかしたら都合の良い隠れ蓑かもしれません。

もっとも最悪な事態とは、これだけの事故でも行政/東電/各産業界/メディアの癒着構造が変わらない事。今がメディア/国民が社会構造を変えるチャンスだと思います。