2022年4月18日月曜日

円安・・・

円安です。この円安がどこまで続くのか、DZHフィナンシャルリサーチ為替情報部の和田部長に、熱く語ってもらいました。不肖わたくし丹羽が慣れない司会進行をやらせてもらっています。是非ご視聴ください。
相場の見通しというのは容易ではありません。どんなに論理的にせまっても、非論理的な占いと大きな違いがなかったりします(占いがすべて非論理的と言っているわけではありません。日本語は難しい)。それでも、為替ディーラーとして長いキャリアをお持ちの和田さんならではの、歴史考察は、いまの円安を分析するうえで、欠かすことができない視座だと思っています。

プラザ合意(1985年)前後の日米問題は貿易摩擦が最大のテーマでした。それに比べると、いまの日米の経常収支はどうでしょうか???各論に迫る余裕はなかった点として以下のことが挙げられます。バブル崩壊と不良債権による日本の銀行の国際金融からの事実上の撤退、日米半導体協議における敗戦、その他失われた30年を象徴するさまざまな要素が絡み合って、最後に東日本大震災を契機としたエネルギー問題(原発停止による化石燃料輸入増による貿易赤字の恒常化)等々。1970年代後半からのレーガノミックス時代の円安と構造が異なる背景になっています。

そうは言っても、強いアメリカ、弱い日本と決めつけるほど世界情勢は単純ではありません。また、貿易の不均衡を是正しうる変数が交易条件≒為替水準だけであるというのは間違いです。そこは冷静に見つつ、全体をご視聴いただけるとうれしいです。


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