2022年4月25日月曜日

おすすめYouTuber・・・・・・(前編)

YouTuberとしてはまだバズっていなくて、チャンネル登録者数も、再生回数も、製作費を上回る領域には達していないが、是非世の中の多くのひとに知ってほしいというチャンネルをご紹介することこそ、自称へそ曲がりのキュレーターの私の任務として期待されているところなのかも知れません。

だがしかし、公開してから何か月経っても、再生回数が4桁に行かないような、、、まさに私自身のような、、、無数のコンテンツ群のなかから、大器晩成の星を発掘するには、まだまだ労力と時間が掛かります。

仕事をしていない時間帯は、走っているか、読書をしているか、それ以外はYouTubeかWikipediaしか見ていないような私であっても、どうしても、Googleさんがお節介(「あなたにおすすめ」)してくれる「再生回数けた違いのヒント」依存症になってしまっている今日この頃です。

以上の言い訳により、意識高い系(アンテナ高い系)の弊ブログ読者の皆さまからは「そんなの言われなくても知っているよ」と冷たい反応を受けそうなご紹介になってしまうかも知れませんが、お許しください。

関心分野ごとに分類して参ります。

【歴史】

【ユダヤの歴史】流浪するユダヤ人とハザール王国の謎|茂木誠

201,095 回視聴2022/03/04

むすび大学(結美大学:チャンネル登録者数 29.6万人)のバックグラウンドは調べられていないのですが、ここで「ユダヤの歴史」シリーズ(プレイリストあり)の講師をしておられる茂木誠先生は単独でもYouTubeチャンネルをお持ちで、本業は駿台予備学校の世界史の講師です。

浪人はしたくないけど、駿台で一度は学んでみたいという変わり者もいると聞きますが(?)、この茂木誠先生や、英語の大田博司先生(ご退職)など、突き抜けた知性ゆえなのでしょう。

ユダヤ人については、とかく(反ユダヤ主義の背景となる)陰謀論や、或る意味その真逆の選民思想(優秀なのは当然、世界を支配するのも当然)という極端な思潮に偏りがちです。また、日本ではおそらく売らんかなの発想から「日ユ同祖論」の本ばかりが書店に並びがちです。

このシリーズは、そのような偏見を極力排して、可能な限り複雑な歴史事象に焦点をあてつつ、わかりやすくユダヤ人(問題)を穿っています。

このコンテンツに出会ったきっかけは、私もこのブログで書いているウクライナ問題です。ウクライナにはいまでも多くのユダヤ人がIT産業に従事するなどして活動している一方、プーチンの言うネオナチの存在もまったくの出鱈目というわけでもない、というところの解明が目的でした。

日本語を含めた何か国語版もあるこちらの動画も紹介させていただきます。

【時事問題】

【豊島晋作】中国 VS アメリカ!?米中半導体戦争を徹底解説!!【セカイ経済】

773,275 回視聴2022/04/19

地上波そのものよりもこちらのテレ東Bizが一段と素晴らしくこの企画をやってのけるところがすでに地上波放送局らしからぬことで実にテレビ東京さんには(失礼ながら、いや)敬服します。

わたしが豊島晋作さんの存在を知ったのは、新型コロナウィルス感染症問題をずっと研究しているなかで、やはりこのテレ東Bizで、病院の数や一人当たりのベッドの数では世界トップクラスの日本で、なぜ自宅療養者がここまで増えているのか?そして過去の感染拡大局面では事実上の”医療崩壊”に陥ったのか?というパラドックスに関する氏自身の考察に触れたのが最初でした。通常の「情報番組」とは異なり、学術書や学術論文のように、参考文献をすべて開示して説明するという姿勢に私は共鳴しましたが、その趣旨の斬新さ、鋭さにも感銘しました。

円高問題については、FX会社などがスポンサーとなっている有名エコノミストが、ただただ黒田日銀総裁を叩いたりとか、単純な絵図が描かれようとしていますが、先日の動画に加えて、この半導体産業が日本からどのように蒸発してしまったのかなど、実体経済の分析考察が重要だと考えています。是非ご覧ください。

【サイエンス】

京都大学 新入生向け:プレ講義 理学への招待「物理学:系外惑星に第二の地球を探す」佐々木 貴教(理学研究科 助教)2020年4月22日

1,048,292 回視聴2021/07/09

このようなアカデミズムの動画が百万越えの再生回数ということで、日本の将来に一縷の望みを抱きたくなります。前述の半導体分野や核融合などまたはいつかはそれらにブレイクスルーをもたらすかもしれないし無駄かも知れない基礎研究へと、好奇心に溢れる若い知性が向かって欲しいものだと思います。

京都大学オープンコースウェア(OCW)のチャンネル登録者数は8.33万人とのことです。

YouTubeとは異なりますし、また分野も異なりますが、講談社ブルーバックスの「地学ノススメ」(鎌田浩毅著)も同様の意味でお勧めです。地学~地球科学についてドップリ解説しているというよりは、科学がどのように発展してきたのか(誰もが観察できる一件あたりまえのように見える現象(例:「スイスアルプスの頂上に海の生物の化石がある」とか「リンゴが木から落ちる」とか)からレオナルド・ダ・ヴィンチやアイザック・ニュートンといった天才は何を考え何を導くのかという、地学やら物理やらという領域を超えた、科学のブレイクスルーのドライバーについてあちこちで説明してくれています。

【ランニング】

「歩く」と「走る」の違い【為末大学】

8,684 回視聴2022/01/02

チャンネル登録者数 7.94万人を誇る為末大さんのチャンネル。ほかの様々な分野の有名人YouTuberと同様、コロナ禍のせいで活動やトレーニングが思うようにできない愛好家を含むアスリートのために有益で本物の情報を伝えるボランティア精神あふれるチャンネルです。

為末大さん自身は、100メートルハードルなどを得意とする短距離系のオリンピアンでしたが、為末大学は、中長距離を含む多くの陸上競技や、球技を含めたスポーツ全般も射程圏内です。

特に、中長距離走の分野(私は個人的にはハイキングとある程度シナジーがあると憶測しています)では、シューズの革命もあって、10年前の走り方の理論ですら一部古いものになっています(例:着地)。

このあたりは、マラソン系の多くの有力YouTuberも、「どうすれば疲れずに走れるか?」「腰高で走る意味?方法?」「腸腰筋の鍛え方?」など、ためになるコンテンツをあげてくれています。

そのなかで為末大学は頭一つ抜けて、体系的、理論的だと思います。

添付の動画は、最初、(ソシュール)言語学的な考察から、歩くことと走ることの違い(というよりもむしろ分断)について言及し、その後、ランについて悩んだことがあるひとにとっては目から鱗の内容へと進んでいきます。

【ハイキング】

「プロガイド監修・長編登山動画」「え?すごっ!30本以上の鎖場岩場の全模様!両神山八丁峠コース(八丁尾根コース)ー参加者の全模様となります。山ガール山女子登山女子ー日本百名山ー岩登りー上落合橋」

2,596 回視聴2021/03/20

素人の若い女性が、徐々に体力度や危険度の高いコースにチャレンジしながら成長してゆくチャンネルは桁違いに視聴回数が多く、それはそれで素晴らしいものです。山文化の谷町であることには間違いのないNHKが4Kカメラの撮影チームを動員して何日も掛けて出来上がった番組と、或る意味遜色のない動画が、ソロ登山でGoProの駆使もあって出来てしまうのですから、すごい時代です。

それはそれとして、添付した動画とそのチャンネルは、それほどバズってはいなさそうですが、初心者が「このルートは果たして自分でも歩けるのだろうか」など予習目的で非常にありがたいものです。

出版物の地図や山専門のインターネットサイトも、予習のためには欠かせないものです。これらの難点は、著者や編集者の技量や主観によって、体力度や危険度の物差しが一定でないことだと思っています。

誰もがお世話になっている昭文社「山と高原地図」では、例えば南アルプスの北半分(北岳・甲斐駒ヶ岳など)と南半分(塩見岳・聖岳など)とでは、危険度のスケールが明らかに異なります。したがってこれだけを当てにするのは危険で、標準的な素人がプロの監視のもと苦労して上り下りしている実写はとても参考になるものです。

【数学】

【鉄道】

【音楽】

【お笑い】

・・・(後編)をどうかお楽しみに。

コロナ禍、おうち時間、というキーワードで勝ち組ビジネスモデルの先頭を突っ走ってきたNetflix(ネフリ)の株価急落(決算発表前から3割下落で時価総額7兆円相当が蒸発)というのが、先週のホットニュースでした。YouTubeにも、広告が入らないPremiumという純サブスク制度もありますし、映画なども、無料で購入できるもの、有料(スポット)購入できるものもあります。ですので、Netflix、Huluなど、またAmazonプライム(以上、私は契約しておりません)と、YouTubeと「三者」を比べると、ビジネスモデルが全く異なるわけではなく、マネタイズの方法の重点がちょっとずつ異なるだけなのでしょう(詳しくありません)。それにしても、Googleの軍門に下ったYouTubeの柔構造には目を見張るものがあります。投げ銭やメンバーシップなど、うまく機能すれば、YouTubeという勝ち組プラットフォームが得てしてYouTuberのやりがい搾取になりかねない構造を浄化できる可能性もあります。


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