2022年6月24日金曜日

ロシア革命も第二次大戦もみんなユダヤ資本の陰謀だった

先週末、多くのお客様にお読みいただいた
は、看板に偽りありで、まるで東〇ポのお家芸みたいになってしまいました。

本日のタイトルは、先週分の捩(もじ)りです。
ユダヤ資本≡英国ロスチャイルド家という前提に立てばこっちは正しいようです。

ユダヤ人らしくないユダヤ人たちだけど・・・

私は、五月の連休のころからアイン・ランド著「Atlas Shrugged」というのを読んでおり、やっと三分冊の三冊目まで来たところで、ある種のユートピアが描かれ、ネタバレのネタが見えてきたところです。この小説が、米国では、聖書の次に売れた書籍だというのは信じられませんが、日本では邦訳版でも読み切ったひとは少ないのではないでしょうか?いったん休憩して、さくっと読ませてもらったのが先週ご紹介の茂木誠・渡辺惣樹共著「教科書に書けないグローバリストの近現代史」だったのです。

茂木誠先生の最新のYouTube動画で、日本人にしてユダヤ教徒となった吉岡孝浩さんとの注目すべき対談がコチラです。
参院選もあり、インフレ対策も争点のひとつですね。FXをやっている以上、毎日、各国のインフレ率の発表などがますます気になります。並べてみるとどうなるのでしょうか?ブログにOECDのグラフィックを張り付けてみました。

冒頭の成績は、先々週、先週とご紹介しているアヴァトレード・ジャパン>AMMA>新登場の「笑門来福」です。今週も大幅成長を続けていて、絶好調すぎるので、ロット数を落としましょうか?と技術者同士で話をしているところです。

ところで、アイン・ランドも(帝政ロシア出身で脱ソ連の)ユダヤ人ですが、カール・マルクスも、ウラジーミル・イリイチ・レーニンも、イエス・キリストもユダヤ人です。ユダヤ人らしからぬユダヤ人ということでひとくくりしましたが、マルクスとランドは政治思想が真逆(ランドが最も忌み嫌うのは共産主義とナチズムです)。ところが、このふたりの描くユートピアが一見酷似しているところが味噌です。

ゴールドマンサックスがハイエナならアヴァトレードは蛆虫

陰謀論と真実の境目は、ユダヤ資本が一枚岩でありロスチャイルド家が唯一の黒幕であるという単細胞的理解に与するかどうかであると考えられます。事実は、ユダヤ人社会やユダヤ人組織では内部の対立は絶えません。日本の社会や組織とはまったく違います。

国際金融資本と一口に言っても、ゴールドマンサックスとアヴァトレードグループでは月とスッポンです。そして、どちらもロスチャイルド家の系譜ではありません。国際金融資本でロスチャイルド家の系譜としていまだ残っているのはJPモルガン(それ自体はWASPだが、19世紀からその有力代理人であったことはよく知られています。同銀行と合併したチェース・マンハッタン銀行は、ロスチャイルド家と「世界タイトルマッチ」を演じてきたロックフェラー家であってこちらもユダヤ人ではありません)くらいです。

しかしこれは20世紀の話。19世紀においてはロスチャイルド家が隆盛を極めていたことが日本にも影を落としています。幕末において、ジャーディン・マセソン、トーマス・グラバー、坂本竜馬を通じて討幕派に資金援助したのが英ロスチャイルド家で、幕府側についたのが仏ロスチャイルド家ということで、どちらに転んでも儲かる仕組みだったと言われています。

武器商人の逸話として有名なのは日露戦争のときに高橋是清蔵相に対して「日本軍は神の杖だ」と言って戦争国債を引き受けたジェイコブ・シフは、クーン・ローブ商会の代理人ですが、これもまたロスチャイルド家の代理人です。国際金融資本の天敵と考えられる共産主義の政権をもしかしたら地上で初めて実現するかも知れないレーニンの陰にもロスチャイルド家がいたのはなぜかということになりますが、ロマノフ王朝によるユダヤ人虐殺(ポグロム)へのお仕置きと考えれば、日露戦争での日本支援、ロシア革命でのボルシェビキ支援は一貫性があります。

誤算は、レーニンの早すぎる死(1924年)とその後継者だったはずのトロツキーの失脚、そしてスターリン粛清=トロツキー暗殺ではなかったでしょうか。

共産主義者も国際金融資本も一括りにすると真実は見えてこない・・・

現在進行中のウクライナ戦争においてゼレンスキー大統領に妥協をさせない勢力こそがネオコンであり、その源流がトロツキスト、すなわち共産主義者と言われています。ネオコン政治家の有力者全員がユダヤ人の血を引き継いでいるわけではない(例:コンドリーザ・ライス元国務長官、ジーン・カークパトリック元国連大使)ですが、イスラエル建国=シオニズム支持という点では一枚岩のようです。スターリン粛清を逃れたユダヤ人トロツキストだけではなく、ロマノフ王朝時代のポグロム難民の例えばウクライナ系ユダヤ人もネオコンの重要な構成要素です(現役では、ブリンケン国務長官、ヌーランド国務次官補)。とりあえず、共産主義者をスターリニストとトロツキストに分類しないとわけがわからなくなることがわかります。トロツキストを源流とするネオコンは、マルクスやレーニンの教条を悪用した全体主義としての「共産主義体制」を封じ込めたいわけで、それが、ベトナム、イラク、アフガニスタン、コソボ、ウクライナへと戦火を広げる原動力になっています。

この話、なかなか、収拾が付かなくなりそうなのですが、第二次大戦に日本が引き込まれた(という見方を日本の歴史教科書ではいまだにされていないことが問題・・・真珠湾攻撃やハル・ノートに関する新たな資料「VENONA文書」などが公開されているにも関わらず)背景として、ロックフェラーはスターリン(が乗っ取ったコミンテルンの日米における諜報活動)を動かし、ロスチャイルドはナチスドイツのホロコーストにより急激に弱体化しつつもチャーチルを(海軍大臣を務めていた第一次大戦時に引き続き)動かしていたことから紐解いていきたいところです。

最後に、唐突ですが、いや、以上の考察と無関係ではないのですが、インフレ対策はどうなのでしょうか???我々、特に中高年(?)は、思考がドメスティックになっていて、ついつい国際比較をおろそかにしてしまう習性があって、いまだにコロナ禍とは何だったのか反省に至らない自分たちがいます。物価の状況についてもまずは冷静な国際比較が必要でしょう。OECDの以下のグラフィックは、タイムフレームや、コアインフレだけを取り出す取り出さないなどいろいろな操作ができるので非常に出来が良いのです。



一般には、物価上昇が深刻な国の不換紙幣が売られるわけなので、いくら穀物や化石燃料の多くを輸入に頼っている日本だからと言って、それだけで日本円のアンダーパフォーマンスを説明するのは無理があります。

そうすると気になるのは、米国債は引き続きだれが引き受けさせられているかという疑問です。それがこちら。

中国同様、日本のそれもウクライナ情勢激変のなかで顕著な増減はないと見ます。せっかくのドル高なのだから利食えばよいじゃないかと思うのは私だけではないでしょう。たぶん、そうは出来ない言うに言われぬ理由があるのかも知れません。




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