2008年7月28日月曜日

地上波CM、本当にグゥ~?

住宅関連法案は可決されたが、、、(7/28WSJ)
住宅ローン救済プログラムの成否は、銀行が債務免除をどの程度受け入れるつもりがあるかに掛かっている。約40万件のマイホーム所有者が返済可能affordableかつ政府保証付の新ローンに切り替えるrefinanceという計画だが。

かつて住専問題で、悪者は誰だという寸法で、母体行責任(銀行)、貸し手責任(農協)、借り手責任(不動産会社)、以上3つの責任がキーワードだった時期がありました。責任の分担を大人の解決でというのは前資本主義的な日本独特のものだと思われましたが、米国の住宅ローン問題もその域に突入したのではないでしょうか?

まずはスピーディーに立法プロセスが動意を示すところは米国流。しかし実効性を伴うかどうかはこれからだというのがWSJ紙のシニカルな見方です。

●広告出稿の低迷がメディアグループに重く圧し掛かる(7/27FT)
新聞やラジオだけでなくその他の媒体にまで不振が蔓延。北京五輪と米大統領戦が広告産業にとって追い風になるとの従前の期待は外れそう。自動車(GM、、、)、銀行、小売(コカ・コーラ、、、)、航空といった大口がシートベルトをきつく結わいている。

テレビ局等マスメディアの減益決算と株価低迷。デジタル配信と景気低迷が前門の虎、後門の狼。現に、ウォルト・ディズニー、ニューズ・コープ(FOX)、タイム・ワーナー(CNN)などケーブルテレビ会社は収入源を広告と受信料subscription revenueに分散しているので悪影響は少ないbetter insulatedとFT紙。

個人的な印象ですが、広告主の立場からしても、広告のターゲットと効果を明確にするためには、ネット広告には及ばないにしても、有象無象に見られている地上波よりも受信料をわざわざ払って見に来られている専門チャンネル(ケーブルテレビまたはCS)のほうが格段優れていると思うのですが。
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2008年7月25日金曜日

暑気払いブログ?

夏本番、ブログのレイアウトを少々弄ってみました。フェニックス証券のランディングページよろしく、夏色を散りばめてみたつもりです。リンクも幾つか増やしております。どうか引き続きお楽しみ下さい。

●オバマ候補、ベルリンの壁跡地に20万人集めて演説(7/24WSJ、FT)
西側社会は新しい壁-人種差別や貧富の格差など-も壊さなければいけないと主張。一方で、アメリカへの愛国心を持ちつつ、重大な失敗をいくつも犯している、イラク戦争は終結させなければならないとして、聴衆の喝采を受ける。

ドイツ人が大統領選の有権者ならオバマ勝利は確実だろうに、とFT紙。

日本で20万人集められるのは誰でしょうか?キャンディーズ?それともかぐや姫??

●米CFTC、オランダ系投資ファンドを告訴-原油価格の相場操縦の疑いで(7/24FT)
電子メールや電話録音を取り調べ、「ガサ入れの際にはどのような“作り話”で乗り切ろうか」と議論していた記録などが押収された。

ところで容疑の対象は(今年ではなく)昨年3月。NYMEXで少なくとも5回実行していると。

容疑者のトレーダーのひとりは「相場操縦するに十分な取引高を狙った」と語っているが、具体的な数字は報道されていない。

そもそもWTI@NYMEXが原油の指標銘柄になっている制度設計自体が、相場操縦どうぞおやりくださいということではないでしょうか?自分で自分の首を絞めていた米国エスタブリッシュメント??

●稀な航空会社-サウスウェストだけは黒字(7/24WSJ)
しかも15%増益。原油価格のヘッジ・プログラムが旨く機能したと。

言うは易しですが、仕入れ価格のヘッジ、なかなか出来るものではありません。アップサイドを捨てる勇気が自動車業界、家電業界、海運業界にあるでしょうか?

われわれFX業界も然り。しかしアップサイドを捨ててでも100%ヘッジを貫徹し薄利で我慢する経営こそ、外貨投資をして下さるお客さま、その他ステークホルダーの長期的ウィンウィン関係を保証するものだ、というのが筆者の持論です。
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2008年7月24日木曜日

ソフトからハードへ

●グラクソスミスクライン社もジェネリック医薬品市場に参入(7/23FT)
英国にとって外貨稼ぎの主翼とも言えるGSK、その利益の4割が「たった2種類」の新薬に依存してきた。南アフリカ共和国のアスペン社を通じて新興国向けに特許切れ医薬品の拡販を計画。

「このディールでGSKはバランスのとれたヘルスケア企業グループになり、事業リスクも分散低減する」と新CEOの弁。

特許に守られている医薬品を製造する大手が特許切れ部門に参入し事業分散を図る最近のトレンドとしては、ノヴァルティス⇒独ヘクサル(2005年)、第一三共⇒インドのランバクシー(先月発表)がある。

これは偶々ですが、英ポンド売り、南アランド買いの材料です。。。

●米ブッシュ政権、住宅関連法案への拒否権発動を取り下げ(7/23FT)
ファニーメイ、フレディマックの救済計画、競売物件購入予算40億㌦を州政府等に付与する計画など、納税者苛めだとして拒否権発動を匂わせていたが、一転共和党内でコンセンサスが作れたと。

●マイクロソフトのオンライン事業責任者、ジュニパー・ネットワークへ転職(7/23WSJ)
ヤフー買収計画を主導していたケビン・ジョンソン氏。氏が率いていたマイクロソフト社内で最大のヘッドカウントを誇っていたオンライン事業部はOS(Windows Live onlineを含む)を監視する部門と、広告事業+検索事業(MSN)とに分割されるとの憶測。

ちなみにジュニパー社ですが、シスコ・システムズと並ぶネットワーク機器大手。フェニックス証券のFXのネットワークもジュニパー製のファイアーウォール+ルーターでお世話になっております。

2008年7月23日水曜日

凍り付くアイスランドの金融システム

昨日に引き続きインドの話から、
●インド政府、核法案を可決できるかどうか瀬戸際(7/22FT)
核エネルギー開発で米国の協力を得たい政府与党に対して、ヒンドゥー教右翼政党と最左翼政党は「外交政策と安全保障でワシントンに従属する法案だ」として反対。

ご存知の通り、インドは過去二回核実験を行なっていますが、国際社会においては核保有国として認められていません。与党としてはインドが核孤立から脱却し西側の核燃料と核技術にアクセスするために米国との合意をどうしても通したいとのことです。

●アイスランドの銀行、CDSが再び高騰(7/22FT)
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ、債務の支払い不能を保険事由とする2者間の契約)の保険料が、アイスランドの主要銀行向けで年率10%と記録的レベルをヒット。2ヶ月前の倍、ちなみに1年前までは0.03%だった。

日本円の金利とアイスランドクローネの金利と単純に比較してはいけないのですが、普通預金金利で調達が出来なくなったので消費者金融から借りざるを得なくなっている事態に等しく、普通に考えれば銀行倒産寸前の水準。

ちなみにアイスランドクローネは年初来30%減価しており、6月には対ユーロで最安値を更新している。

昨夜、フェニックス証券オンラインセミナー第4回「アイスランドより南アランド」で題名に登場したアイスランド、講義の中では敢えて登場させませんでした。

●イギリスの金融当局、緊急融資に関する銀行の開示ルールを緩和(7/22WSJ)
上述のオンラインセミナーで筆者が推奨した通貨はポンド売りランド買いです。