2009年10月28日水曜日

青森りんごグリーントラスト運動


日本の農業再生のためにフェニックス証券が出来ることは何かないか?

そういう思いで意気投合した政官業の(!?)実力者の皆さんが八重洲に集結、何度目か忘れてしまいましたが、昨夜もまた長時間に亘り侃侃愕愕。

なかでも、今回初参加の後藤弁護士ご夫妻が情熱を注いでいらっしゃる

青森りんごグリーントラスト運動
http://www.gr-trust.org/index

のお話に、「ぶどう好き」の既存メンバーは釘付け。


ぶどうの木もりんごの木も、長寿であるだけでなく、充実した果実を実らせる時期はその長い生涯の比較的後半、人間で譬えれば壮年期から老年期である点は共通。ただし、雑草のように逞しいぶどうとは異なりりんごは病害虫がつきやすいので、無農薬は更に困難。技術を承継してきた小規模農家の方々が高齢化や借金等での経営問題で耕作放棄となると、「農薬すら撒けないのなら伐採してもらわないと、隣接農家に迷惑をかける」という大変もったいないロジックに従わざるをえない状況なのだそうです。

老木巨木の伐採は、メンテナンス費用を継続できないからという理由で、お金では決して買えない悠久の時間を犠牲にすることを意味し、資金難に喘ぐ青森の小規模農家の方々にとって如何に忍びないことか、いやそれだけでなく、大規模流通システムのプレッシャーを受けているのは農家だけでなく都会の消費者も一緒のことであり、このような深刻な犠牲は直接間接に一般消費者の食文化に大きな影響を与えてしまっているのだと思います。

りんごの木を一本3万円(消費税別)で買おうという運動は、利殖ではありません。金融商品ではありません。何故、りんごの木のオーナーになるのか?その動機が口コミででも良いので、じわじわぁっと広がって行けば良いと思っています。
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2009年10月23日金曜日

日本の国債、英独仏のGDP合計より多い

大凡9割程度は読むに値しない「2ちゃんねる」ですが、七転び八起きブログででも、これまで極々稀に取り上げた記事がありました。きょうのは、

【経済】 「鳩山政権、危機管理能力なし。日本は“失われた20年”に突入」「日本は債務不履行に陥るか、通貨価値崩壊」説も
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1256246926/

大抵は政治家の揚げ足取りに終わるネトウヨとミンス(≒ネトサヨ?)の鞘当てが演じられているだけの2chですが、今回もその域を出ないとは言え、経済学的に真面目なコメントもあります。ただし、もとの記事は、朝鮮日報。
http://www.chosunonline.com/news/20091022000023

お時間がある読者の皆さまは、真面目なコメントを発掘しつつ、これから先の日本国債の相場(⇔利回り)、そして為替相場

いよいよか?まだまだ円高か??

という議論の材料にしてください。

「そこまで時間はないよ。結論を知りたい(否、それは虫が良過ぎるが、論点をズバっと教えて欲しい)。」とおっしゃる七転び八起きブログ読者の皆さまには、

(問題)ばら撒き政策(例:母子加算、子ども手当、・・・・無料化など)の財源不足を、赤字国債の増発で補うのと、消費税率の引き上げで行うのと、経済に与える効果はどのように違うか?

これに対して、木で鼻を括ったような答え方をすると、「赤字国債を日銀が全額引き受けた(≒買い切りオペを約束した)としても、単純な貨幣数量説が成り立つという前提であれば、すべて消費税率の引き上げで賄った場合と、物価上昇に伴う家計にとっての実質的な負担は同じである」となります。

問題は、「単純な貨幣数量説(マネーサプライ・・・企業や家計がいつでも日銀券として引き出し可能だと勘違いしているお金の量全体・・・が倍になれば、物価も単純に倍になる)」という前提が成り立っているのかどうか、です。マクロ経済学の教科書的には、為政者がもっとも避けなければならないハイパーインフレの下ではこれが成り立つ、とされています。勿論、只今の日本経済はハイパーインフレではなく、緩やか且つ慢性的なデフレです。

・・・・

再び、「いよいよ円安か?まだまだ円高か?」は、財政規律の犠牲が日本だけの問題ではないことも勿論検討しなければならず、単純ではありません。詳しくは、しぶとくロングセラーを続けているらしい拙書『為替力』で資産を守れ!をお読みくださいませ。
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2009年10月22日木曜日

FXなら「1000ドル君」、CFDなら「円建て」金・原油リリースの・・・

亀井大臣の郵政社長人事「びっくりしたろう。すごいだろう」。。。はい、確かに驚きました。余りの驚きで、七転び八起きは今日のところはこの件に触れずに、フェニックス証券のPRに徹します。

超小口取引から大口取引まで何でもござれの外国為替証拠金(FX)取引の専用口座フォレックス・ライン(愛称)「1000ドル君」。

http://tatta2sen.jp/

加えて、話題のCFDでは、金・銀・原油(WTI)・天然ガスを(米ドル建てだけでなく)「円建て」でもお取引出来るようになりました!

http://www.phxs.jp/topics.php?#58
http://www.marketdatasystems.com/neo/

為替なら「1000ドル単位から“たった2銭”」が合言葉のフェニックス証券Forex Line。CFDならActive Zero Neoで決まり!?
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2009年10月19日月曜日

「スリッページ」と「ストップ狩り」

兎に角、店頭デリバティブが大賑わいです。とは言っても、業界に改革を求める方向での事象が集中しているということ。この週末の日本経済新聞が典型的でした。土曜日には、CFD(外国為替証拠金取引以外の証拠金取引margin tradeによる店頭デリバティブ・・・典型例「日経225先物・オプション」「金・原油など国際商品」)
http://www.marketdatasystems.com/neo/
に関しても、外国為替証拠金取引同様、否、リスクに応じてそれ以上のレバレッジ規制を検討すべく、金融庁かパブコメ実施との記事。
http://www.fsa.go.jp/news/21/20091016-1.html
そして、日曜日には、「見掛け上のスプレッド(実質的な手数料)の狭さだけに騙されて、FX業者を選んではいけない」として、日本経済新聞としてはこれまでにない形で堂々と「スリッページ」問題に踏み込んだ記事を掲載していました。

先週号の週刊ダイヤモンド「為替」入門~外貨投資の罠にはまるな!で飛び出したキーワード「ストップ狩り」と並んで、「スリッページ」問題がいよいよ表沙汰になってくることで、レバレッジ規制と相俟って、いよいよ悪徳業者は年貢の納め時。見掛け上はインターバンク市場の為替スプレッドよりも狭いという我が国独特のFXリテール市場の歪さも、改善の方向に向かうことが期待されます。

「スプレッドが不思議なほど狭い」だけの問題ではありません。FX会社各社の一顧客当たり平均預け入れ金額に比べて異常に高い大盤振る舞いなキャンペーン。そんなことが可能だったのは、相当程度の確率で新規顧客(特に高いレバレッジを前提とした少額入金の顧客)をスリッページand/orストップ狩りの罠に引っ掛けられるという詐欺ビジネスモデルが前提となっていたと考えられます。加えて、法外なアフィリエート単価が成立している状況。表面上のスプレッド競争を煽っては濡れ手に粟を楽しんできたアフィリエートモデルもまた終焉の日が近づいています。
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