2009年10月22日木曜日

FXなら「1000ドル君」、CFDなら「円建て」金・原油リリースの・・・

亀井大臣の郵政社長人事「びっくりしたろう。すごいだろう」。。。はい、確かに驚きました。余りの驚きで、七転び八起きは今日のところはこの件に触れずに、フェニックス証券のPRに徹します。

超小口取引から大口取引まで何でもござれの外国為替証拠金(FX)取引の専用口座フォレックス・ライン(愛称)「1000ドル君」。

http://tatta2sen.jp/

加えて、話題のCFDでは、金・銀・原油(WTI)・天然ガスを(米ドル建てだけでなく)「円建て」でもお取引出来るようになりました!

http://www.phxs.jp/topics.php?#58
http://www.marketdatasystems.com/neo/

為替なら「1000ドル単位から“たった2銭”」が合言葉のフェニックス証券Forex Line。CFDならActive Zero Neoで決まり!?
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2009年10月19日月曜日

「スリッページ」と「ストップ狩り」

兎に角、店頭デリバティブが大賑わいです。とは言っても、業界に改革を求める方向での事象が集中しているということ。この週末の日本経済新聞が典型的でした。土曜日には、CFD(外国為替証拠金取引以外の証拠金取引margin tradeによる店頭デリバティブ・・・典型例「日経225先物・オプション」「金・原油など国際商品」)
http://www.marketdatasystems.com/neo/
に関しても、外国為替証拠金取引同様、否、リスクに応じてそれ以上のレバレッジ規制を検討すべく、金融庁かパブコメ実施との記事。
http://www.fsa.go.jp/news/21/20091016-1.html
そして、日曜日には、「見掛け上のスプレッド(実質的な手数料)の狭さだけに騙されて、FX業者を選んではいけない」として、日本経済新聞としてはこれまでにない形で堂々と「スリッページ」問題に踏み込んだ記事を掲載していました。

先週号の週刊ダイヤモンド「為替」入門~外貨投資の罠にはまるな!で飛び出したキーワード「ストップ狩り」と並んで、「スリッページ」問題がいよいよ表沙汰になってくることで、レバレッジ規制と相俟って、いよいよ悪徳業者は年貢の納め時。見掛け上はインターバンク市場の為替スプレッドよりも狭いという我が国独特のFXリテール市場の歪さも、改善の方向に向かうことが期待されます。

「スプレッドが不思議なほど狭い」だけの問題ではありません。FX会社各社の一顧客当たり平均預け入れ金額に比べて異常に高い大盤振る舞いなキャンペーン。そんなことが可能だったのは、相当程度の確率で新規顧客(特に高いレバレッジを前提とした少額入金の顧客)をスリッページand/orストップ狩りの罠に引っ掛けられるという詐欺ビジネスモデルが前提となっていたと考えられます。加えて、法外なアフィリエート単価が成立している状況。表面上のスプレッド競争を煽っては濡れ手に粟を楽しんできたアフィリエートモデルもまた終焉の日が近づいています。
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2009年10月15日木曜日

老眼鏡がたった100円

週末、ホッチキスの芯を買いに100円ショップに行きまして、以前から必要だった老眼鏡を衝動買い。その性能と安さに驚きました。その店が仮に「100円ショップ」という看板を掲げておらず、1000円の値札であったとしても七転び八起きは迷うことなく買っていたと思います(この場合の、1000円と100円の差900円は一消費者にとっての「消費者余剰」であると経済学では呼ばれます)。

昨日、NHKの長寿番組「クローズアップ現代」でコンビニの苦境が報じられておりました。FC本部の営利追求の結果、コンビニチェーンは飽和状態に達する(1店舗当たりの商圏人口が3000人程度という限界点にまで低下している)ほど店舗数が増えてしまい、同系列のコンビニ同士の食い合い(カニバリゼーション)も顕著になってきています。そこで、われわれの記憶に新しい「セブンイレブンの弁当値引きに関するFC本部の抑制(規制)に対する公正取引委員会による『排除命令』」。皮肉なことに公取委の介入はフランチャイジー(コンビニ店主たち側)の要望や利害を代表した結果であるにもかわららず、FC本部(フランチャイザー)の言い分通り、既に食い合いが始まっている同一商圏の同系列コンビニ同士の足の引っ張り合いをより酷くさせ、フランチャイジーの利益もフランチャイザーの利益も共に激減するという“両者リングアウト負け”状態に至らしめました。

この結果として、富は劇的に再配分され、昨今特に低賃金に喘ぐ倹約好きな消費者たちに多大な「消費者余剰」がもたらされているのです。

自称ケインズ信奉者の経済学者はマクロ経済学と称してこの現象をデフレスパイラルと呼び、デフレ≒景気低迷(景気悪化)という常識を庶民に植えつけてきました。与野党を問わず政治家の多くも右に同じ(“左に同じ”と言うべきか)でしょう。

しかし、赤字国債を乱発し国家予算を膨張させたところで、100円ショップの老眼鏡が1000円以上に戻るでしょうか?コンビニ弁当が百貨店のデパ地下並みの値段を維持出来るでしょうか?ダイエーが「価格破壊」という流行語を産み出したのは90年代前半でした。100円ショップやユニクロ、しまむら、そして今コンビニ競争と、デフレ“スパイラル”が止まらないのは、我が国が20年もかかって未だに政府や日銀がデフレ対策の有効打突を決めていないからではなく、余りにも競争がなかった状況から、競争が導入されて(これでもまだ)間もないからという視点も必要です。

日本=デフレ(スパイラル)=不景気低成長はコンセンサスです。七転び八起きの言説は少数意見です。ですから、高成長=高金利(高インフレ)=新興国投資は正しい、いずれは円安だ、という意見に人気が出ます。物価上昇率や購買力平価の算定は完璧に客観的に行うのは不可能ですが、多くの証券会社が外貨投資をそそのかしている新興国の多くが、名目の高金利からインフレ率を差っ引いた実質金利はゼロ近傍であることは無視できません。かたや、日本では、お弁当の値段をはじめ衣食住すべてにおいて、とくにインターネットを通じた私的なコミュニケーションから商取引まで、またその土台となるハードウェアや通信回線に関するコストを考えても、当局が出す統計より遥かに実質的な価格破壊を実感出来ています。実質デフレの年率は、とある有名な海外メディアの算定では5%から10%だそうです。消費財バスケットは世帯それぞれで人生いろいろですが、納得される読者の皆さまも少なくないのではないでしょうか?

もしそうだとすれば、銀行の普通預金は金利ゼロのようで、実は実質年5%~10%で運用出来ているのです。日本の銀行が儲からない理由はここにもあります。少々論理は飛躍していますが、適度な規制で潤ってきたリアルの産業が、インターネット分野から競争を挑まれた結果、デフレが起きると、既存産業を支えてきた商業銀行は行き場をなくすという現象は、日本だけでなく米国でも起こっていることが昨今証明されています。

以上の天邪鬼な分析は為替にも示唆を与えるものです。新興国通貨、例えば南アフリカランドを売りから入る人は殆どいないでしょう。多くのリテール証券会社が、南アフリカランド建ての“ぼったくり”外国債券を必死に不招請勧誘しているようです。名目のキャリー損失が精神衛生上嫌なので判っていてもなかなかできないことですが、実質金利が低い通貨【南アランド】を(調達して)売り、実質金利が高い通貨【日本円】を買って(運用する)、この投資戦略に一理あることはいずれ実証されることになるでしょう。

名目金利が高い通貨を売る。これが出来るのもFXの魅力です。“ぼったくり”外国債券で過去何世代にもわたって大量損失のばら撒きがリテール証券会社によって繰り返されてきました。その仕返しが出来るのはFXを通じてしかありません。
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2009年10月9日金曜日

アンドロイドとスカイプは黒船か?どこでもドアか??


タケコプター(ヘリとんぼ)、どこでもドアがあれば、という夢はドラえもんの愛読者でなくとも抱いてきたのではないでしょうか。人類全体の幸福度を高め、温暖化効果ガス削減にも貢献しそうです。

しかし、これらの夢の実現が不都合だという立場の人たちもいます。それは料金収入を前提に経営をしている陸海空運業者です。

碓氷峠に新しいトンネルが掘られ、長野新幹線が出来て東京~軽井沢の時間が随分短くなって久しいですが、リゾート好きの多くの人たちに満足感をもたらしたインフラの改善も、峠の釜めしを売っていた人達には新たな活路を探すという試練を与えたものでした。

一昨日、米国時間に報道された二つのAT&T絡みの特報

★米国でiPhoneのキャリアを担うAT&Tが同機でのSkypeの使用を認める。従来の方針を180%転換へ (WSJほか)

★デルが携帯電話端末に参入。キャリアはAT&T。基本ソフトはGoogleのアンドロイドを採用(WSJほか)

夜、電車で帰宅するとき、社内の大半の乗客が携帯端末を見て、メールかゲーム等のブラウジングかに夢中になっているというのは、世界広しと雖も、日本だけの風景だと、大手携帯キャリアの方から聞いたことがあります。パソコンはさて措き、携帯端末で世間や友達と繋がることが生活に占めるかなりの部分だという日本人の多くは「パケット通信料は高くても、まあ仕方が無い」と観念してきたと思われます。SkypeやGoogleやDellが各々の層(Layer)で携帯分野に攻め入り、それを甘受する旧態メディアAT&Tという図。このメディアを日本に置き換えると「日本人の皆さん、何故パケット通信料なんか払い続けるのですか?」という民族系キャリアを震撼させる話になります。

一昨日、進化論という原則には重要な例外【𩸽(ほっけ)やナマコなど】があるという話をしました。ダーウィンが進化論のヒントにしたと言われるガラパゴス諸島は、技術水準が高いにもかかわらず世界のデファクトになっていない日本の携帯業界の譬えとしても使われる“用語”です。通信の無料化は我が国のガラパゴスにとって無条件降伏しなければならない“黒船”でしょうか?

私は必ずしもそうだとは言えないと思います。まず、Skypeの夢は順調には具現化していないという話を以前にお伝えしました。またGoogleにしてもDellにしても世界戦略の中で、少子高齢化で且つ過当競争の我が国携帯市場をどの程度重視するか疑問です。日本市場のためだけに、特別にカスタマイズまでして、絵文字(顔文字)やおさいふケイタイを導入するでしょうか?勿論、ドコモにとっていつまでもi-mode的な成功に酔いしれている余裕はないでしょうが、これまでパームやブラックベリーの席巻を喰いとめたガラパゴス=パワーは馬鹿にならないと思われます。

ちなみに、最近のNTTドコモの株価はコチラです。10年来の安値圏を急落中の株価は果たして割安でしょうか?
http://minkabu.jp/stock/9437/timeline
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