2013年5月16日木曜日

mixiの社長交代と東京電力の副社長候補辞退

社長業は特殊な職業であると思っています。雇われ経営者という言い方のほうが正確かも知れません。経営者以外で雇われるときは、プロの業者から不動産や商材を買うのと同じで、「聞いていた話と違うじゃないか!?」「売主やメーカーのせいで損をさせられた!!」などと文句を言う相手が存在します。雇われ経営者として火中の栗を拾うとき、このような「瑕疵担保責任」を前任者に問えるでしょうか?問える場合もありますし、そういう訴訟を、なんちゃって上場企業のプレスリリースで見たこともあります。が、経営者としては、基本的に、前任者(たち)の故意過失責任も引き継ぐ覚悟をもって粉骨砕身の努力をしなければならない宿命にあるのだと思います。

禅譲であるかどうかにかかわらず、これは重要なテーマだと思っていて、これまでもこのブログでしばしば取り上げてきた問題です。

長銀と日債銀の違い

火中の栗を拾うのも自由、拾わないのも自由です。

mixiと東京電力、、、まったく違うビジネスに一見見えますが、扱っている電圧が違うだけで、電線とネットワークがビジネスモデルの鍵であること、巨大な設備とその初期投資をどのようにリスク分散するかには、ある程度の裁量があること、いったん出来上がってしまった巨大設備は参入障壁が比較的高く、外部の企業(第三者)との提携やシナジーを追求できるという面白い展開と発展が考えられること、などなど共通点のほうが多いように思えます。

そして最大の共通点が、揺るぎない勝ち組フェイズと負け組フェイズと両方を体験していること。

揺るぎない負け組からの脱出というのは、確率50%を大きく下回るのが普通で、それを引き受ける若さとユニークさに最大限のエールを送りたいと思います。


ミクシィ、経営体制を一新 スマホへの対応急ぐ 


(日経電子版)


東電常務が副社長昇格を辞退「一身上の都合」

(産経ニュース)


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