いきなりですが、、、と来れば、、、ウチのオカンがどうしても思い出せない何何、、、というのが試行錯誤を経て確立された、2019年М-1グランプリのミルクボーイのテンプレートでしたね。
いきなりですが、漫才の話を進めると、
漫才には、時事漫才という分野があります。この分野では、爆笑問題さんとナイツさんが、両雄です。スポーツ、芸能、などなど、昨今も、いじるべき時事問題に事欠かなくなってきました。漫才でいじりづらいのが、ほんとうの時事問題でしょう。スポーツ、芸能、はたまた有名女子アナウンサーの旦那の不倫は措くとして、ビットコインや、リップルなどの暗号資産もびっくりするような、米国株ゲームストップの乱高下。学べば学ぶほど、株式投資は、大口投資家が、さらには投資銀行が、より儲かりやすいような構造になっていて、個人零細投資家は、それらの掌のうえで踊らされているだけだと、諦める。。。けど、その射幸性ゆえに、やっぱり諦められない。。。そういうスーダラ節みたいな常識が蔓延していたところ、
SNSを通じて、ネット投資家の集団が、往年の仕手筋顔負けの革命劇を演じたのです!
NHK「ダーウィンが来た」に譬えると、天敵のスズメバチに巣を襲われたミツバチが体の大きなその敵を囲んで体温を集中して蒸し風呂状態にしてスズメバチを殺すようなものです。
もうちょっと難しい話をすると、古細菌と同レベルで進化から最も取り残された「生物」とも言えなくはないウィルスが、周期的ではあるが、進化の頂点にいると勝手に自覚している人類を襲うことがあるのとも似ています。
経済・マネーの分野とともに、漫才のネタにしづらい(???)のが、国際・政治でしょうか???
ミャンマーの軍事クーデターも、実は謎めいています。どちらかというと左よりのニューヨーク・タイムズの記事(記者)も、「当然にアウンサンスーチー女史を擁護する」という論調一辺倒かと思いきやさにあらず。実は、彼女は軍事政権以上に独裁的だったのだとか、軍事政権から「民主」政権への移行はどこの国でも簡単ではない。「民主」側が、軍事政権の既得権益をはく奪するのを急ぎ過ぎてはいけない。南アもチリもそれでどうにかうまく行った。アウンサンスーチー女史は、徹底的に、だが拙速にやってしまったので、軍事政権側にも身内(の民主政党側)にも敵を作りすぎたという記事もあります。
このあいだ話題にしたワシントン国会議事堂襲撃事件と同様、もうちょっと慎重に研究したいところ。
真実はまだ謎です。
そして、日本は、まさか、米国やミャンマーみたいにはならないだろうと、肌感覚で思っているひとが多いと思うのですが、戦後の日本も、ミャンマーみたいになるか、北朝鮮みたいになるか、または戦前の日本みたいになるか、思いのほか微妙な、薄氷を踏む歴史を辿っていたことがわかります。
政治は時事ネタにしづらい、、、と書きましたが、東京オリンピックがらみでの、森喜朗さんの失言は、いじりやすそうですし、ロッキード事件で、田中角栄(前)首相が逮捕されたときは、コロンビアトップさんがネタにしていたのをいまでも記憶しています(自身も政治家)。
しかし、ロッキード事件は、金権政治=悪玉、クリーンな政治=善玉、というバイナリーな価値観で片づけられるほど単純なものではないようです。
ロッキード社は、60年安保闘争においても重要なプレーヤーです。戦闘機・哨戒機を日本にどれだけ買わせるかという点で、ロッキード社とダグラス・グラマン社が争っていたのでした。ロッキード事件は、ニクソン大統領の時代です。米国はベトナム敗戦の処理で、巨額の貿易赤字に苛まれていて、これがニクソンショックに繋がり、1ドル=360円という固定相場から離脱となったのです。60年安保改定前夜と異なり、自国の航空機開発技術を高めてきていた日本にとって、ロッキード社の戦闘機・哨戒機さらに民間機は、押し売りでしかありませんでした。
ここで、注目したいのは、事件当事者とされる田中角栄氏、中曾根康弘氏も、そして児玉誉士夫氏も、ホンネは、憲法も防衛力も自前が良いという信念を持っていた、、、という確かな証拠があるということです。
ロッキード事件は、ニクソン大統領自身が、CIAを使って民主党本部の盗聴をしたというウォーターゲート事件の発覚(による民主党の加勢)、日中国交正常化を実現したかった田中角栄首相への米国からの圧力などの複雑な要素が、3氏の政治的野望に絡んでいたと考えるべきです。
サンフランシスコ講和条約で戦後日本は独立したというのは形式論に過ぎず、もっと本質的な、つまり理想は、米軍の基地が日本から撤去されるような独立だ、、、という思いを、3氏は共有していて、児玉誉士夫氏が、CIAと、自主独立派保守政治家とのあいだの二重スパイだったのは、現実と理想の狭間(先立つものはカネ)で、清濁併せ吞む姿勢に由来すると考えると、見通しがよくなります。
「米軍出ていけ」なんて言うと、日本共産党みたいじゃないですか!?
わたくしは、高校時代から、極左と極右は近親憎悪だと考えておりましたが。。
米英による占領下(ソ連がはいってなくてほんとうによかったとは思います)、武装解除を半永久に求める憲法を押し付けられたその直後に、朝鮮戦争で、旧日本兵が徴発されているのです。そうやって考えてゆくと、戦後の平和と発展は、様々なラッキーと、理想と気骨のある複数のリーダーのおかげで、なんとかぎりぎり実現しえたものであることがわかります。
日本とミャンマーは紙一重なのです。
(参考文献)
「児玉誉士夫 巨魁の昭和史」有馬 哲夫(文藝春秋)
「Permanent Record (English Edition)」Edward Snowden
How a Deadly Power Game Undid Myanmar’s Democratic Hopes Feb. 2, 2021 (New York Times)
(2021年2月8日 「ためにならない」追記)
日曜日の夜のNHKは、ダーウィンが来たあとに麒麟がくるはずが、昨夜の最終回「本能寺の変」のあと、明智光秀は山崎の合戦後ナレ死かと思いきや、、、実は亡くなってはおらず(天海僧正として徳川幕府を支える、つまり実は麒麟がきたという)思わせぶりな結末でした。
本能寺に向けての明智十兵衛光秀の心象風景がおおいに変わったのが、松永久秀の平蜘蛛という茶道具。はたしていまこの名器がどこにあるのか。稀代の大河ドラマ通、松村邦洋さんによると、既述の爆笑問題の太田光さんの奥様の太田光代社長(旧姓松永光代さん)が、実は、松永久秀の末裔であり、意外と彼女が経営する芸能事務所に飾っていあるのではないかとのことです。ほんとうに詳しいですね。
松村邦洋さんのタメにならないチャンネル、実はほんとうにためになります。
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