2008年8月13日水曜日

もはやサブプライムではない

フェニックス証券の外国為替部長は大の中央アジア~東欧通。かのスターリンがグルジア出身であることも知ってました。レーニンの後継者としては、世界革命を訴えていたトロツキーが本命だったのに、権力闘争で彼を放逐し自らの信条である一国社会主義(まずはソ連国内を固めましょうという考え方)を採用します。その後は日ソ不可侵条約の一方的な破棄、シベリヤ抑留者に対する社会主義洗脳など、或る意味でトロツキスト的と極東目線には映る政策もとられます。が、スターリンの基本的なプロパガンダは、共産主義包囲網に対峙できる国力を培うには国内の民族融和が先決、マルクス・レーニンが説いた「共産主義では階級闘争だけでなく国境も無くなる」という理想状態を先ず拡大ロシアで実現しようというものだったのではないでしょうか。

実際には猜疑心の強い小男スターリンは粛清色を加速し、「社会主義が進めば進むほど階級闘争は激しくなる」という皮肉な名言を残すことになります。

ソ連崩壊後、同様に分裂したユーゴ連邦で、不幸な戦争や民族浄化が起きたことを、今回のグルジア戦争は彷彿とさせます。

●三菱東京UFJ、ユニオンバンカルを完全子会社化へTOB実施(8/12ロイター、日経、FT)
米国ビジネス強化とか、株価下落を逆手に(みずほ⇒メリルリンチ、三井住友⇒バークレイズなどと同様)外銀の資金調達で邦銀勢のプレゼンスが高まっている、という論調ばかりですが、懸命な筆者ブログの読者の皆さんはこのような新聞記事を真に受けることはないでしょう。

なぜなら、
●JPモルガン、7月以降だけで15億㌦の信用損失(8/12ロイター)
もはやサブプライムではないのです。同行のプライムとオルトA合わせて195億㌦、サブプライムが190億㌦、CMBSが116億㌦、その他レバレッジド・ローンとコミットメント枠が計163億㌦。都合664億㌦に対して2.2%以上の下落。これ、株式の下落じゃないですから。平均残存年限が不明ですが、仮に5年とすると、信用スプレッドはたった1ヶ月ちょっとで40bp以上広がったことになります。
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郷土の星、野口みずきさんがロンドンの街を快走する姿が目に浮かびます

2008年8月12日火曜日

独立国家と戦争

子供の頃、ジャンヌダルクの話を聞いて、「イギリスとフランスは100年も戦争を続けていたのか。日本は“たった4年”の戦争で国が滅び、我が親戚縁者も滅茶苦茶にされたというのに。ヨーロッパは恐ろしい所だ。。。」と思ったものでした。

しかし当時の戦禍がどのようなものだったのかは流石のyoutubeでも観られません。「那須与一、お見事!」で終わった屋島の合戦ほど牧歌的だったかどうかは兎も角、大砲も戦車も無かったころの戦争は20世紀以降のそれとは全く異なる風景であったとは思われます。

教育勅語下で歴代天皇陛下の名前を暗記させられた歴史教育は過去のものになりました。が、ヨーロッパ中世史を勉強するにはメロヴィング朝、カロリング朝、ユーグカペー朝、ヴァロア朝、ブルボン朝、それにご存知ハプスブルグ朝などなどの歴代王の名前と凡その在任期間を暗記する必要が現在でもあります。これにローマカトリック教の歴代法王やイギリスへの“分家”まで絡んでくると頭の中がルービック・キューブ状態に。そんなわけで筆者は高校時代、世界史は只管“赤点”(30点以下)でした。

今更言い訳では無いですが、健全な高校生がこんな丸暗記に興味を持つでしょうか?上に掲げた王朝は距離感の違いこそあれ全て血が繋がっているのです。百年戦争は骨肉の争いに過ぎず、さしずめ壬申の乱を長々とやったに過ぎないとも言えます。骨肉の争いを真面目に研究するのなら同族会社の企業再生に携わるほうが余程勉強になりますヨ!

敢えて言わせて貰えば、イギリスもフランスもドイツもスペインも船場吉兆か東京吉兆程度の違いに過ぎない暖簾分け程度のもの。これを近代国際法にしたがって独立国家と連続して観念しようとさせるからサッパリわからなくなる。

●ブッシュ大統領がグルジア侵攻でロシアを非難(8/11FT)
曰く「真っ当に選挙された政府をモスクワは転覆させようとしている。“独立した近隣の国家”を侵略するという行為は21世紀には許されない」。

21世紀というところがこの発言の味噌。20世紀には許されたから、日本もイラクも米国にやられました。

最後に、ブッシュ大統領が用いた語彙“独立した国家”sovereign nation。我が国の金融村でも「ソブリン物」という使われ方をします。最近、日経新聞の土日の広告は「南アフリカランド建て●●債」とか「トルコリラ建て★★債」とかが席巻しています。この●●とか★★という発行体は殆どが国家機関なのでソブリン物などと言われるのです。

どうでも良いですが、FXのほうが遙かに有利だと思うのですが。
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北島康介君所属の東京スイミングセンターは意外とスパルタ教育です

2008年8月11日月曜日

みずほ路チュー問題。あるいは“我慢”と“努力”

予想されたことですが、週末のテレビは北京五輪にジャックされていましたので、週初恒例(時々サボってますけど!?)テレビ批評はお休みです。

かわりに、週末お招きいただいた「みずほ証券T常務送別会」でのお話。

興銀証券時代に大変お世話になったT常務送別会には、30名近くの出席者が集いました。そのうち“みずほグループ”を離れた転職組(辞め興銀とも言う)は僅か数名。一度も転職したことが無い人たちが中心の会というのは筆者にとっては逆に異文化で、「昔はこんなことがあった。彼は今何処何処の部署に異動している」というペースの会話になかなか乗れないもの。

会の後半、主賓のT常務が筆者の左側にお座りになり、曰く「みずほでは“我慢”の連続だった。サブプライム問題発覚以降のこの1年のことじゃないぞ。3社統合以来8年以上ひたすら我慢した。しかしこの間“努力”をしなかった。転職したら一切我慢をしないつもりだ。そのかわりこれからは努力をする。」

努力をしなかった、というのは勿論謙遜だろうけど。

T常務にとって努力の替わりに我慢を選んだ8年間。筆者にとっては我慢し切れずに転職を選んだ8年間だったと整理がつきました。努力が十分だったかどうかは反省を要するけれど。3度の転職、上場会社(グループ)では本来あり得ない恥晒しなクーデターによる失脚などを経て、今更何ら我慢を必要としない境地に辿り着いた今日この頃、もっともっと努力しないとここまでお導き下さった運命に逆らうことになるかもと気合を入れ直した一夜でした。

さて、当然話題となる「みずほコーポレート銀行斎藤頭取『路チュー問題』」。旧富士銀行による美人局説まで飛び出す、システムトラブル以来の下世話ネタになっていますが、その真相は???ヒ☆ミ☆ツ☆です。
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2008年8月8日金曜日

相場操縦より性質の悪い“気象”操縦

●中国の気象“操縦”庁、北京五輪開会式で雨を降らせないために、ロケットや大砲を打ち上げ(8/7FT)
我が国では馴染みが薄い“人口雨”、米国カリフォルニア州など乾燥時期の山火事防止のために良く使われるようになったそうです。ヨウ化銀などを撒き散らすことで上空の水滴を成長させ自然状態よりも早めに雨を降らせる等々、米国で開発された技術。北京五輪でこれを応用するために37,000人ものスタッフ、1億㌦相当もの予算がつぎ込まれているとの説も。しかし、専門家のなかには気象操縦技術は時間と金の無駄a waste of time and moneyと告白する方々も。

もうひとつ北京五輪関連。

●北京市内の根無し草rootless労働者、政府により市外に強制退去(8/8NYT)
かつて新宿西口地下道を埋め尽くしていたホームレスの皆さんが退去させられた当時、テレ朝「朝まで生テレビ」で大島渚監督が口角泡を飛ばし大批判されていたのを思い出します。

もう一度言いたい。人口雨や住居不定労働者を退去させることに使えるリソースがあるのなら、四川大地震の被災者と町の復興を支援すべきです。

最後に相場
●ユーロ、7週来の安値(対㌦)(8/7FTなど)
トリシェECB総裁の「インフレが優先課題overriding concernだと強調するものの成長鈍化を認めざるを得なかった」発言で。昨日だけは反発した原油相場も、粗方は投機だったと化けの皮が剥がされた先週今週。原油安、ポンド安、ユーロ安、ドル高、ランド高、、、4月以来のフェニックス証券オンラインセミナーにずっとお付き合い下さった聴講者の皆さま、心よりおめでとうございました!!
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北京五輪開会式。。。勿論見ている暇はありませんよネ_