福田首相辞任を海外メディアはどう伝えたでしょうか?
●政府自民党さえも驚いた?福田首相の突然の辞任(9/1FT)
就任後1年にも満たない福田氏は、解散総選挙の可能性に道筋を残したと?
●慢性的不人気の政権に終止符(9/2NYT)
突然の辞任は、世界第二位の経済大国を一層の政治混乱に突き落とすこと必定?
強いリーダーシップの欠如が日本に蔓延していると、ニューヨークタイミズ紙は締め括る。
●不況漂う日本で、またひとり首相が辞任(9/2WSJ)
後任候補の麻生氏は、国の巨額債務を放置してでも、支出拡大で経済活性を図るつもりだと。
多くの日本人は、小泉首相の退任後も、“過激な”リーダーを望んでいたのだが、、、ビジョンと政治的影響力を兼ね備えた候補者に恵まれていない、とWSJ紙は手厳しい。
ことほど然様に、国内外から総スカンを喰らっている福田氏ですが、筆者は6月11日MIXI上で「『犠牲者は私』首相また恨み節」という記事に絡めて下記の日記を公開しています。
(引用開始)
福田首相に同情する。「二世議員中心の政界が日本を駄目にしている」が持論だが、福田家には伝統的政治に必要な寝技を持ち込まないDNAを感じる。男70代にしてこんな役回り演じたいと誰が思うだろうか。恨みを晴らすためには抜き打ち解散しかない。福田首相は自民党の犠牲者でもあると、いっそ思い込み、人間爆弾となって、この国の形をターン・アラウンドするべきだ。後世に名を残す数少ない宰相となること必定。
(引用終了)
福田首相辞任を“電撃”とか“突然”という形容詞をつけたがるのは報道をワイドショー化させたい地上波メディアの意図に過ぎず、筆者ブログの読者の殆どは、“やはり”とか“またか”という感想なのではないでしょうか?筆者としては、ただでさえ強いリーダーシップが発揮しにくい日本型政治システムの中にあって数少ない首相の秘密兵器である7条解散による総選挙snap electionを行使して欲しかっただけに残念です。
ところで、日本語ロイターのアンケート、福田首相辞任の影響で異例の一日限りに終わってしまったのですが、「11兆5千億円の緊急経済対策」について①不十分、②効果あり、③いい加減ばら撒きを辞めて、改革路線に戻るべき、以上3つの選択肢があり、途中経過では③が圧倒的多数でした。この現実を、麻生・小沢両先生に伝えたいものです。
●グーグル、自前のウエブ・ブラウザーを立ち上げ(9/1WSJ、FT)
マイクロソフトとの捻じれた競争のなかで出てきたプランで、やはりオープンソースです。但し、筆者も利用しているモジラとの提携は続ける予定だとも。
●日本企業による国外企業買収が活発に(9/2WSJ)
塩野義⇒シエラ・ファーマ、オンワード⇒ジル・サンダース、リコー⇒イコン・オフィス、武田⇒ミレニアム・ファーマ、、、世界の株安を勝機と考えている。
2008年9月2日火曜日
2008年9月1日月曜日
日本だけではないオーバーバンク
ハリケーン「グスタフ」、中国・四川で再び大地震。地球が悲鳴を上げ続ける中、愛知県岡崎市のゲリラ雨の傷跡を長々と放映し、野次馬の歓心を得ようとする地上波メディアは報道と呼ぶに値するのでしょうか?
●コメルツ銀行、ドレスナー銀行を買収(9/1FT、WSJほか)
欧州最大の保険会社アリアンツが7年前に230億€を出して買ったドレスナーを(FT予想では)たった90億€で転売することに。
信用収縮による銀行株の価値下落、そもそものドイツの銀行過剰overbank(WSJ推計でイギリスやスペインの5倍の金融機関が犇めく)、アリアンツによる銀行保険一体経営"bancassuarance"からの撤退、そして人員削減(WSJ紙によると合併後67,000人中9,000人カット)を含意。
アリアンツに対しては中国開発銀行China Development Bankからドレスナーを買いたいという提案を受けており、コメルツの提案よりも価格的には有利であった模様だが、政治的な意味合いもありドイツ資本に留めることになったとWSJ紙。
おまけ、、、
●英国は60年で最悪の経済危機、ダーリング財務相(8/30英ガーディアン)
7月のセミナーをご覧になって直ちに英ポンドをお売りになったお客さま、大変おめでとうございました。
月が替わりました。夏休みを取られた読者の皆さんも取られなかった皆さんも、引き続き応援よろしくお願い致します。
●コメルツ銀行、ドレスナー銀行を買収(9/1FT、WSJほか)
欧州最大の保険会社アリアンツが7年前に230億€を出して買ったドレスナーを(FT予想では)たった90億€で転売することに。
信用収縮による銀行株の価値下落、そもそものドイツの銀行過剰overbank(WSJ推計でイギリスやスペインの5倍の金融機関が犇めく)、アリアンツによる銀行保険一体経営"bancassuarance"からの撤退、そして人員削減(WSJ紙によると合併後67,000人中9,000人カット)を含意。
アリアンツに対しては中国開発銀行China Development Bankからドレスナーを買いたいという提案を受けており、コメルツの提案よりも価格的には有利であった模様だが、政治的な意味合いもありドイツ資本に留めることになったとWSJ紙。
おまけ、、、
●英国は60年で最悪の経済危機、ダーリング財務相(8/30英ガーディアン)
7月のセミナーをご覧になって直ちに英ポンドをお売りになったお客さま、大変おめでとうございました。
月が替わりました。夏休みを取られた読者の皆さんも取られなかった皆さんも、引き続き応援よろしくお願い致します。
2008年8月29日金曜日
社会貢献と営利追求は矛盾するとは限らない【夕刊】
フェニックス証券の大切なお客さまが幹事をなさるということで、異業種交流会に呼んでいただきました。門を叩くと、元気一杯のベンチャー企業の経営者の皆さん。弊社のお客さま、小職とは長ぁ~い付き合いですが、本当に広い人脈をお持ちなのですね。
印象に残ったプレゼンテーションを二つ程ご紹介させてください。
スポーツを変える青いチカラ「ブルータグ」の今矢社長。サッカーで鍛えた精悍なルックスには似合わない(オット失礼^^;)立て板に水でビジネスモデルをご紹介。かつてIT系企業で鍛えられ、創業で苦労された賜物かと勝手に想像。企業スポンサーが付き辛いマイナースポーツ、だが条件さえ整えばオリンピックで劇的なパフォーマンスが期待できるハングリーで素材の素晴らしいアスリート達を支援する企業です。
敢えて筆者ブログでは避けてきた北京五輪の話題。ただひとつ触れるとすれば、筆者と同郷の吉田沙保里選手のことでもなく野口みずき選手のことでもなく浅尾美和選手(?)のことでもなく残念ながらやはり野球でしょう。露出の多さ、年俸の高さ、そして選手村を避けて環境の良さを追求してもアスリートの能力が引き出せるとは限らないことが露呈しました。今矢社長からは野球だけでなく大相撲やサッカーの世界を悪くしているのもまた天下り官僚だと鋭い指摘も(ちょっと書きすぎ?)。
もうひとつは、自殺を検討しているひとを思いとどまらせるための運動をネット上で展開している「生きテク-自殺解決マニュアル」のオキタミュージアムのオキタ社長。自殺が我が国の死因のトップで年間3万人超という現実。一方、意外と知られていないのが自殺の「成功」率(未遂に留まらない比率)が90%と主要国でダントツのトップであること、横行する自殺支援サイト、、、死ぬためのメニューが示されているのに生きテクためのメニューが示されていないことが不幸な要因だとオキタ社長。「ここから選びなさい」と言われたら素直にそうしてしまうのが日本人の弱いところだからとの分析に筆者も思わず納得。
注目すべきは、いずれも手弁当のボランティアではなく、営利企業だということ。勿論、ハゲタカみたいに大儲けは出来ませんが、事業が継続し経営者が生活していくことが成り立つ、支援する側とされる側の或る意味共存共栄スタイルであるということです。
実は、筆者もFX事業と同様、「格差の逆転が可能な社会」に一歩でも二歩でも近づけるための限りなくボランティアに近い事業を考えて久しいのです。フェニックス証券の社員には漏らしつつありますが、近いうちに読者の皆さまにも公表出来ればと思います。
どうぞ良い週末を。
印象に残ったプレゼンテーションを二つ程ご紹介させてください。
スポーツを変える青いチカラ「ブルータグ」の今矢社長。サッカーで鍛えた精悍なルックスには似合わない(オット失礼^^;)立て板に水でビジネスモデルをご紹介。かつてIT系企業で鍛えられ、創業で苦労された賜物かと勝手に想像。企業スポンサーが付き辛いマイナースポーツ、だが条件さえ整えばオリンピックで劇的なパフォーマンスが期待できるハングリーで素材の素晴らしいアスリート達を支援する企業です。
敢えて筆者ブログでは避けてきた北京五輪の話題。ただひとつ触れるとすれば、筆者と同郷の吉田沙保里選手のことでもなく野口みずき選手のことでもなく浅尾美和選手(?)のことでもなく残念ながらやはり野球でしょう。露出の多さ、年俸の高さ、そして選手村を避けて環境の良さを追求してもアスリートの能力が引き出せるとは限らないことが露呈しました。今矢社長からは野球だけでなく大相撲やサッカーの世界を悪くしているのもまた天下り官僚だと鋭い指摘も(ちょっと書きすぎ?)。
もうひとつは、自殺を検討しているひとを思いとどまらせるための運動をネット上で展開している「生きテク-自殺解決マニュアル」のオキタミュージアムのオキタ社長。自殺が我が国の死因のトップで年間3万人超という現実。一方、意外と知られていないのが自殺の「成功」率(未遂に留まらない比率)が90%と主要国でダントツのトップであること、横行する自殺支援サイト、、、死ぬためのメニューが示されているのに生きテクためのメニューが示されていないことが不幸な要因だとオキタ社長。「ここから選びなさい」と言われたら素直にそうしてしまうのが日本人の弱いところだからとの分析に筆者も思わず納得。
注目すべきは、いずれも手弁当のボランティアではなく、営利企業だということ。勿論、ハゲタカみたいに大儲けは出来ませんが、事業が継続し経営者が生活していくことが成り立つ、支援する側とされる側の或る意味共存共栄スタイルであるということです。
実は、筆者もFX事業と同様、「格差の逆転が可能な社会」に一歩でも二歩でも近づけるための限りなくボランティアに近い事業を考えて久しいのです。フェニックス証券の社員には漏らしつつありますが、近いうちに読者の皆さまにも公表出来ればと思います。
どうぞ良い週末を。
行って来い
●オバマ候補、演説でブッシュ政権の経済失政を指摘(8/29NYT)
エネルギー政策については、米国の中東依存を10年以内に解消すると提言。
●デンバーの熱狂は終わり、これからが長い道のり-オバマ候補にとて(8/29WSJ)
かつて大統領候補が経験したことのない厳しい課題と不確実性にオバマ候補は直面する。例えば、労働者階級の白人票の獲得とか。
党としての支持率、資金力という点で、近年稀に見る優位に立つ民主党だが、その割りにはオバマ候補がマケイン候補と僅差という点をWSJは鋭く突く。
GDPのサプライズで、灰汁抜け感の乏しい反騰を演じた昨夜の相場。これからは政策論争に目を転じるべきでしょうか?が、その一方で、、、
●メリルリンチ、上場来36年積み上げてきた利益の1/4を直近18ヶ月で吐き出す(8/28FT)
昨年始まった信用収縮以来、不良債権の償却と評価損の合計は520億㌦。1971年~2006年のインフレ調整後利益総額は560億㌦。。。
今日で8月も最終営業日。月末+週末に相応しい【夕刊記事】をご用意しております。どうかお楽しみに。
エネルギー政策については、米国の中東依存を10年以内に解消すると提言。
●デンバーの熱狂は終わり、これからが長い道のり-オバマ候補にとて(8/29WSJ)
かつて大統領候補が経験したことのない厳しい課題と不確実性にオバマ候補は直面する。例えば、労働者階級の白人票の獲得とか。
党としての支持率、資金力という点で、近年稀に見る優位に立つ民主党だが、その割りにはオバマ候補がマケイン候補と僅差という点をWSJは鋭く突く。
GDPのサプライズで、灰汁抜け感の乏しい反騰を演じた昨夜の相場。これからは政策論争に目を転じるべきでしょうか?が、その一方で、、、
●メリルリンチ、上場来36年積み上げてきた利益の1/4を直近18ヶ月で吐き出す(8/28FT)
昨年始まった信用収縮以来、不良債権の償却と評価損の合計は520億㌦。1971年~2006年のインフレ調整後利益総額は560億㌦。。。
今日で8月も最終営業日。月末+週末に相応しい【夕刊記事】をご用意しております。どうかお楽しみに。
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