土曜日の大地震への日本政府の対応の素早さにWSJ紙(6/16)が賛辞を送っています。曰く、「1995年の神戸の震災の痛々しい教訓を経て、この国の災害復旧システムは格段に進歩した」ことを示していると。
もしも人口過密地域であったら、とか、地震発生時刻次第では、犠牲者の総数は格段に変わっていた可能性はあるでしょう。
WSJ紙の報道は日本のメディアにはない論調です。中国・四川の大地震や、米国ニューオリンズを襲った巨大ハリケーンと比較するには、諸々の前提が違い過ぎますが、システムや技術という面だけでなく、人命尊重というわが国の価値基準は、発展途上国は勿論、先進国の中でも、その揺らぎの無さという点で抜きん出ているのではないかと事ある毎に考えさせられます。
福田康夫現首相の父である福田赳夫故元首相が、今から約30年前、ダッカ日航機ハイジャック事件に際し、「人命は地球より重い」と発言、身代金をテロリストに渡す決断をしたことに対して、テロ撲滅の観点から国際的に批判を浴びていたことを思い出します。
「サプライズ解散」を演じた反骨政治家という側面をもつ故福田赳夫氏の考え方。2001年9月11日の米国同時多発テロの直後には、日本の論客の殆どが「テロリストの趣旨がどうであれ、テロという行為は許されず、徹底した対決姿勢をとるべきだ」という論調で、上記ハイジャック事件以降根付くわが国の危機管理の弱さとか平和ボケが痛烈に批判されたものでした。
先週の現福田首相の問責決議@参議院のニュースに対して、筆者はミクシィで「福田首相は確かに犠牲者だ。自民党の犠牲者でもある。その恨みを晴らすべく、今こそ人間爆弾となって解散総選挙に踏み切るべきだ。」という趣旨の日記を書きました。支持率低迷で判官贔屓をしているわけではなく、福田首相親子に流れる、寝技に訴えず、一匹狼で正論を尽くすDNAに、政官の大掃除を期待しているのです。
●グーグル、ヤフーの広告分野提携は厳しい審査を経ることに(6/13FT)
反トラスト法を掻い潜るべく、提携方法を工夫しているが。「GMがトヨタのハイブリッド技術を使っていたり、ヒューレット-パッカードがキャノンのレーザープリンターを使っていたり、他の産業ではアウトソーシングの例はザラにあるじゃないか」とグーグル幹部。
●G8、打ち寄せるインフレ脅威を警告(6/15FT)
●債券市場、インフレ脅威で世界中で下落(6/13FT)
インフレ“のど自慢”、まだまだ続いていますね。
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