2008年6月16日月曜日

人命は地球より重い

土曜日の大地震への日本政府の対応の素早さにWSJ紙(6/16)が賛辞を送っています。曰く、「1995年の神戸の震災の痛々しい教訓を経て、この国の災害復旧システムは格段に進歩した」ことを示していると。

もしも人口過密地域であったら、とか、地震発生時刻次第では、犠牲者の総数は格段に変わっていた可能性はあるでしょう。

WSJ紙の報道は日本のメディアにはない論調です。中国・四川の大地震や、米国ニューオリンズを襲った巨大ハリケーンと比較するには、諸々の前提が違い過ぎますが、システムや技術という面だけでなく、人命尊重というわが国の価値基準は、発展途上国は勿論、先進国の中でも、その揺らぎの無さという点で抜きん出ているのではないかと事ある毎に考えさせられます。

福田康夫現首相の父である福田赳夫故元首相が、今から約30年前、ダッカ日航機ハイジャック事件に際し、「人命は地球より重い」と発言、身代金をテロリストに渡す決断をしたことに対して、テロ撲滅の観点から国際的に批判を浴びていたことを思い出します。

「サプライズ解散」を演じた反骨政治家という側面をもつ故福田赳夫氏の考え方。2001年9月11日の米国同時多発テロの直後には、日本の論客の殆どが「テロリストの趣旨がどうであれ、テロという行為は許されず、徹底した対決姿勢をとるべきだ」という論調で、上記ハイジャック事件以降根付くわが国の危機管理の弱さとか平和ボケが痛烈に批判されたものでした。

先週の現福田首相の問責決議@参議院のニュースに対して、筆者はミクシィで「福田首相は確かに犠牲者だ。自民党の犠牲者でもある。その恨みを晴らすべく、今こそ人間爆弾となって解散総選挙に踏み切るべきだ。」という趣旨の日記を書きました。支持率低迷で判官贔屓をしているわけではなく、福田首相親子に流れる、寝技に訴えず、一匹狼で正論を尽くすDNAに、政官の大掃除を期待しているのです。

●グーグル、ヤフーの広告分野提携は厳しい審査を経ることに(6/13FT)
反トラスト法を掻い潜るべく、提携方法を工夫しているが。「GMがトヨタのハイブリッド技術を使っていたり、ヒューレット-パッカードがキャノンのレーザープリンターを使っていたり、他の産業ではアウトソーシングの例はザラにあるじゃないか」とグーグル幹部。

●G8、打ち寄せるインフレ脅威を警告(6/15FT)
●債券市場、インフレ脅威で世界中で下落(6/13FT)
インフレ“のど自慢”、まだまだ続いていますね。
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今週もよろしくお願い致します_m(..)m_

2008年6月13日金曜日

好評(!?)週末恒例の【夕刊】粉文化の町/大阪

今週出張だった地方都市とは大阪のこと。
東京行き新幹線の終電に間に合うギリギリまで、北浜のお好み焼きやで、在阪社員と無礼講の宴会。
①とん平焼、②げそ焼、③焼きそば、④お好み焼、⑤モダン焼き、⑥野菜焼きと、店の“フルコース”を注文。瓶ビールも何本頼んだか記憶に無い程。
社長と同席した5人の平均年齢はアラウンド30です。

さて、お勘定は幾らだったでしょう?

小麦の高騰が心配ですよね。

答えは7,000円。嘘じゃありませんよ。本当です。

この店は大阪に出張する度、いつも殆ど同じメンバーでお邪魔するのですが、何年か前に始めて訪れたときは流石のわたしもお勘定を見てびっくりしました。

そしてまた、今週も、小麦価格の高騰を全く感じさせていないお勘定と「歩く経営努力」と呼ぶべきオッチャン、オバチャンにおどろきました。

どうぞ良い週末をお迎え下さい。今週も、乱筆・駄文に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
http://tatta2sen.jp/
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「勝ち組VS負け組」もう古い!

NTTドコモの携帯(第二世代のムーバ)がiモードの流行で、わが国の携帯市場を席巻していたとき、日本の携帯キャリアの勝ち負けは決したと誰もが思い込んだのではなかったでしょうか?

当時ベストセラーにもなった『iモード事件』の著者松永真理さんがおっしゃるように、それまで「窓際プロジェクト」として邪険に扱われていた「“携帯”で“ウェブ”と“メール”」という仕掛けが大ヒットするや、会社側は日本国内での勝ちを確信、世界にもiモードを広げようという路線に突入します。

会社帰りの夜の電車、何処を見渡しても親指一本でメールを打ち続ける風景が、日本独特のものでなく、世界中に広がるのではないかと、ドコモは予測したのだと思います。

転機は、第三世代、平たく言えば携帯のブロードバンドを、ドコモはテレビ電話として技術を売り込もうとしたのに対し、当時まで負け組の烙印を押されていたAU by KDDIは着メロ着ウタで差別化を図ります。

海外キャリアのiモードのサービス停止、番号モータビリティ制度の導入などを経て、今日に至っています。

マイクロソフトはどうでしょう?今から20年近くも前に、Windows95目当てに秋葉原に深夜の行列が出来、アップルコンピュータが倒産しそうになり、OS(基本ソフト)の勝ち負けは決したと誰もが思ったのではなかったでしょうか?

そのマイクロソフトが「手を差し伸べた(?)」ヤフー、仮に成立してたら「負け組連合」だと嘯く専門家もいらっしゃいます。

マイクロソフトがIBMの下請けから、ハードウェア製造業者を牛耳る程の存在感を得たことを成功物語として語られたことも懐かしく感じられます。現にIBMは同部門を中国資本に売却、商標もレノボに変わっています。

通信キャリアやコンピュータの基本ソフト(OS)というインフラ中のインフラ、陣取り合戦に成功したら何十年も左団扇かと思い込ませるビジネスですら、勝ち組負け組の逆転はあるのです。

では検索エンジンとかネット広告はどうでしょう?

●ヤフーはマイクロソフトを断りグーグルと提携(6/13WSJ、FT他)。

グーグルは永遠に勝ち組なのでしょうか?筆者はそれを疑いつつも、ブログはグーグルを使わせて貰っています(苦笑) 。そしてちなみに携帯電話はドコモの第二世代(ムーバ)です(大笑)。
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2008年6月12日木曜日

中国あるいはデカップリングの終わり

●メリルリンチ、ブルームバーグ株売却を検討(6/11WSJ)
株価下落局面で増資を敢行するよりも良いかも、と新CEOのジョン・セイン氏。氏が就任した昨年12月以降、150億㌦以上の資金調達を実施してきたのだが。

メリルリンチはブルームバーグ株を20%保有。50億乃至60億㌦の価値があると見られるが、大手運用会社ブラックロック社(50%株式保有で240億㌦の価値)に比べると、シナジーは薄い。

●“中国国家外国為替機構”、米投資会社TPGに約250億㌦投資(6/12WSJ)
ソブリン・ウェルス・ファンド(SWF)の存在感と益々高まりつつある影響力を見せ付けるディールだとWSJ紙。

モルガンスタンレーは、SWFの資産規模は現在の3兆㌦が2012年までに12兆㌦へと跳ね上がると予測。

昨今の信用市場の混乱と収縮にもめげず、TPGの動きは活発。ゴールドマンサックスと歩調を合わせ、オールテル社株をベライゾンに売却(保有期間たった7ヶ月で13億㌦の利益確定!)する一方、ワシントン・ミューチャルへの70億㌦資本注入のうち20億㌦を受け持つ。

中国と言えば、その一方で、、、

●中国株、下落の一途(6/11FT)
昨年10月の最高値から半分以下に。企業利益の成長鈍化、高インフレに加え、中国政府のインフレ抑制策の影響を見極めたいという動き。

中国の4月のインフレ率は8.5%と過去12年間で最高水準。中央銀行である中国人民銀行は今年5回目となる預金準備率引き上げを指示。5月のインフレ率は本日発表です。
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大雨の中の出勤お互いご苦労様でした_m(..)m_