2009年8月20日木曜日

民主300議席うかがう勢い 朝日新聞、序盤情勢調査

とは言うけれど、社外の打ち合わせで駅に降り立つと、民主党候補者の辻説法には殆ど誰も耳を傾けず、支援者から差し出されるマニフェストを受け取ろうとする人も殆どいない。皆さんもそんな光景に見覚えはないですか?

自民党は責任力を、民主党は政権選択をそれぞれ問うている今回の選挙は、七転び八起きに言わせればKY選挙。「空気を読めない」だけではありません。「こっちが安いよ」でもあります。

国民が求めているのが“和定食”であるにもかかわらず、自民党はビッグマックセットを、民主党は中華弁当を用意してしまっている。旧来型革新政党に至っては、見掛けはサプリメントだが実は麻薬、という有様。自民党の賞味期限を問う選挙の実態は、実は(比例代表併用)小選挙区制の制度疲労こそが問われているのではないか。冷戦期の我が国ではタブーだったマニフェスト選挙には賛成ですが、マニフェストを選ぶのであれば地方選出の政治家の存在意義は何でしょうか?極論かつ暴論ですが、マニフェストが国民投票で選ばれれば、官僚がそれにしたがって行政を行なっているかどうかを監視するのは政治家ではなくて裁判所の役目では、という考え方すらあります。

自民党の救世主”だった”小泉氏が郵政民営化等の改革をぶち上げたことで、改革の党だった筈の民主党が改革の弊害を主張することでしか党組織の自己同一性と首尾一貫性を保てなくなった。これは決して個々の政治家の責任ではないのですが、我が国政治の最大の不幸のひとつであり、政権交代だけでは直ちに修復できない捻じれ現象です。

政権選択とは関係なく、FX(外国為替証拠金)取引を中心に、海外投資への関心が衰えない背景のひとつだと、七転び八起きは考えています。
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