ここ数年、とんでもなく治安の悪い地域に飛び込んで「真実」を伝える勇気をもった写真家の方々との出会いに恵まれています。
次のメールを下さった坂本泰士(さかもとたいし)さん もそのおひとりです。
「丹羽様
ご無沙汰しております。
以前ペルショワールでお話をさせて頂いたフォトグラファーの坂本です。
突然で大変恐縮なのですが、
以前お話した、102歳の医師山崎宏さんの写真が
岩波書店の『世界』1月号(12月8日)の巻頭グラビアに掲載される
ことになりました。
是非見てください!
エッセイも書いていますので合わせて読んで頂けると嬉しいです。
しかし、その山崎宏さんが12月1日に逝ってしまいました。
掲載された雑誌を持って会いに行く予定だったのですが。。
エッセイでも書いた最後の会話が現実になってしましました。
とても不思議な気持ちです。
長い贖罪(※)の人生が終わって天国でゆっくり休んで欲しいです。
お忙しいと存じますが、お時間ございましたら立ち読みでいいので御覧頂けたら嬉しいです。
山崎さんという立派な日本人がいたということを多くの人に知ってもらいたくメールを書いてしまいました。
どうぞ宜しくお願いします。
坂本泰士」
わたくしの返事はと言いますと。
「坂本泰士さま
こちらこそ御無沙汰です。
岩波の「世界」是非買わせて下さい。
高校時代は毎月定期購読していました。
いまでも印象に残っているのは、カンボジアの頭蓋骨の写真です。
ですが、それがその後「やらせ」であったという説が出て来て、ポルポト=悪、ヘンサムリン=善、のような歴史観に疑問が出されたのでした。
歴史は常に勝者の手によって改ざんされ続ける。。。それについてはずっとブログで書いてきました。
真実を伝えることはとても難しいですが、坂本さんのように勇気と度胸のある写真家の役割はとてつもなく大きいと思います。
心から応援しています。
フェニックス証券 丹羽」
(※)なぜ贖罪なのか?
医師山崎宏さんのお話を坂本さんからお聞きしたのは約半年前でした。五味川純平原作、山本薩夫監督の長編映画「戦争と人間」を思い出しました。
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