アデランス事件、あちこちの守旧派企業経営者(これを「後期経営者」と呼びます)を震撼させているようですが、筆者がもっと驚いたのは、“ソシアルメディア”では会社側提案否決を是とする声が実に大きいことです。
思えば、ブルドッグソース事件では、「スティールは詐害的株主だ。日本から出て行け!」という論調を民放を中心にマスメディアが形成したものでした。
マスメディアの世論誘導に惑わされず、自らの頭で考え自らの言葉で考えるネット世代に、筆者は快哉を叫びます。
民放マスメディアは、ここまで進化してしまったネット社会では、かつてのように世論を自由に操れないのだと、真摯に反省すべきです。
気持ちはわかります。アデランスやブルドックソースがスティールに脅かされているように、6ちゃんねるは楽天に、8ちゃんねるはライブドアに、10ちゃんねるはソフトバンクに脅かされた(ている)痛々しい経験。。。
実は各社幹部は優秀で、現在の地上波ビジネスモデルが既得権益で守られているだけに過ぎず、ネットと同じ土俵で競争など出来ない(昨日の小池百合子議員じゃないですが「負け戦は戦えない」)ということを自覚している。。。
かと言って前掲ソシアルメディアのコメントにも多くあるように、「だったら株式公開しなきゃ良いじゃない!『金は出してくれ。口は出してくれるな』はまかり通らない」という反論に尽きてしまいます。
民放に限らず、会社役員が既得権益にしがみつき、やるべき改革を邪魔をしている上場企業にも、心ある若手従業員は少なからずいらっしゃるものです。ハゲタカの力を借りなくても若返りをするだけで企業再生が出来るケースを筆者は沢山存じております。
若返りで引責引退すべき董が立った「後期経営者」には別口の失業保険への加入を勧めたい。別口ゆえ次世代からの拠出金はゼロなので、保険料は死ぬほど高いくなりますが(笑)。
ちなみに、1ちゃんねるは株式を公開していないから、ドラマ「ハゲタカ」を放映できるわけですね。役職員のインサイダー取引はいけませんが、それでも筆者はNHKが大好きです。
●米国の“商品先物取引委員会”、原油市場の相場操縦を操作へ(5/29FT,WSJ)
同委員会の委員長は、今月はじめ米国議会で「昨今の先物価格高騰は相場操縦によって引き起こされたものではない」と証言していただけに、異例の朝礼暮改。英国の金融庁とも協力して、投機筋の情報を共有してゆく。
英国では、商品先物は金融庁の管轄なんですね。当たり前のことです。
●中国の震災犠牲者が法的アクションを検討(5/29FT)
学校崩落で子供を失った親御さんたちが、弁護士を雇うためのお金を出し合う。
「公共建物の工事の水準が不十分だった責任は地方官僚にある」とFTの記者に答える親御さんが、「仕返しが怖いので、名前は出さないで」というところが中国の暗部を物語る。
●BBALibor、ホントはもっと高い筈(5/30WSJ)
BBA(英国銀行協会)がサンプリングしている大手(欧米)銀行の短期金利。BBAへの日々の申告は、サブプライム信用不安による「割り増し金利」を反映していない過少申告だと、WSJが調査。
「割り増し金利」といえば、90年代の邦銀の「ジャパン・プレミアム」が思い出されます。
どの大手銀行が、本当はどれくらい払わないと短期資金の調達が出来ないか、BBAへの申告数値(銀行Libor)との格差がどれくらいと想定されるか、WSJが判り易くグラフにしています。
http://online.wsj.com/public/resources/documents/info-launch08.html?project=LIBOR08
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