2008年6月25日水曜日

たばこ開示

●ブッシュ米大統領、韓国訪問を延期(6/24FT)
ご存知、牛肉問題が原因。

内閣総辞職にまで追い込まれた韓国の実情を見て、日本ならそこまでは行かないなぁと思われた方も多かったのではないでしょうか?

「健康のため吸い過ぎに注意しましょう」程度の免責条項つきで拡販される“たばこ”と比べて米国産牛肉のリスクが高いのか低いのか筆者には良く判りません。

わが国でも狂牛病が問題になった頃、大手マスコミ(特に地上波テレビ)は得意の世論操作手法である街角インタビューで「米国産牛肉は売って欲しくない」と言うスーパーで買い物をする主婦の声ばかりを取り上げていました。

筆者が仮に取材を受けていたら「『この牛肉は国産品より安いですが、狂牛病に罹る恐れが高いので注意しましょう』とラベルを貼って売るべきだ。そのうえで消費者が選択すれば良い」と答えていたところです。仮にそうであっても編集で必ずカットされていたでしょうけど。

悪役をでっち上げ徹底して苛める。。。という手法以外に、テレビの視聴率や政権の支持率を操作する方法が見出せない民度の低さという点では、日本も韓国も五十歩百歩なのかも知れません。

おまけ
●スルガコーポレーション倒産で7年振りの普通社債デフォルト(6/24ロイター、6/25日経など)
普通社債の引受の世界には「社債の発行代金は銀行からの借り入れの返済に使用される恐れがあります」という文言を目論見書に表示しなければならないと法律で決まっております。

ちなみに、業界用語でこれを「たばこ開示」と言います。
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デモ行進のメッカ、八重洲外堀通りより(--)/

2008年6月24日火曜日

Web2.1?

GM、夏季工場閉鎖を拡大(6/23WSJ)
膨れ上がる大型車の在庫で、販売奨励金を増やす。一方、来年モデルについては原材料費高騰を補うべく平均3.5%の値上げを計画!?

投機的な原油価格高騰は問題ですが、環境破壊のアメ車が地球上から消え失せることは良いことです!

●中国の製鉄会社、鉄鉱石価格の96%上昇を受け入れ(6/23FT)
リオ・ティントとの決裂しかかった交渉に終止符。世界インフレの恐れが高まったとFT紙。

●複数のヘッジファンドが英国銀行株の空売り(6/23FT)
英金融庁の異例の調査で明らかに。株主割当増資を決めた銀行株を売り込むことで再度売り圧力の引き金を引こうというもの。相場操縦に当たるが立証が難しい。

●ベトナム、金輸入を一時停止(6/23FT)
累積的に悪化している貿易赤字に対応する措置。現地通貨「ドン」は下落へ。

狂乱物価のヘッジ手段としてベトナムの投資家は金の延棒に走っており、中国・インドを上回る金輸入国になっていた。5月のインフレ率は25%、今年前半の貿易赤字は170億㌦と昨年同期の3倍との報告も。

グーグル、広告主向け新サービス発表へ(6/23WSJ)
広告を見せたい顧客がどのようなサイトを訪れているかを見せることで、オンライン広告を何処に出すべきか無償で教えるというもの。

既存の大手ウェブ計測会社(コムスコアやニールセンオンライン)のサービスは不完全でしかも有料ときているので競争上脅威に晒されることに。

アドセンスが一層まともになるというイメージなのか?それとも根本的に新しいサービスなのか?WEB2.1くらいでしょうか?
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こりっちさんもサーバー大増強らしい。日本のグーグル目指して頑張って(--)/

2008年6月23日月曜日

マイクロクレジット

昨夜、NHKスペシャルでバングラデシュのマイクロクレジットが取り上げられていました。首都ダッカに流入する農村からの人口で肥大化の一途のスラム。その中で、結婚・出産後、夫が病に倒れ雑貨屋の売り上げが薬代に消え、仕入れも儘ならず、品物も客もない店先で失望する二十歳代前半の“若女将”が、保証人4人に後押しされ、ブラック銀行の審査を受けるというシーン。ブラック銀行は、ノーベル平和賞で有名になったグラミン銀行のビジネスモデルを踏襲。彼女は、融資の審査が合格し、借入金1万円そこそこで品揃えを整え、雑貨屋には客が戻り、仕入れと売り上げの循環も正常化、きっちり返済も出来ましたという話。ブラック銀行から融資を受けるのは大半がスラムの女性で、延滞率は1%に満たないとのこと。スラムの女性達は「バングラデシュという国は何も助けてくれない。自分の力で貧困から這い上がるしかない」と口を揃える。ダッカの街中で携帯電話を1分3円で貸出する男性も、同じくブラック銀行からミシン購入代金を調達するスラムの街工場の工場主も異口同音に語るという番組。

18世紀のイギリスに始まる産業革命もまた深刻なスラムを生み出したと言われています。その社会問題を批判する社会主義思想家の一方で、貧困は自力で克服するしかないと嘯く思想家も現れます(山川出版社「詳説世界史研究」)。

この受験参考書、「産業革命が富をもたらしたのか貧困をもたらしたのか、現代に至るまで歴史家の間で議論が絶えない」と締めくくっています。さしずめ現在の日本では「格差をもたらした」と締めくくられそうです。格差社会という流行語がまだ無かった頃の版なので。

バングラデシュなら「産業革命はチャンスを与えてくれる」と答えるのではないでしょうか?

ちなみに、イギリスの産業革命でもっとも没落したのは、徒弟制度に胡坐をかいていた職工のオヤジ達だと同参考書には書かれています。

●シティグループ、全世界で10%人員削減へ(6/22WSJ)
●ゴールドマンサックス、投資銀行部門中心に10%人員削減へ(6/22FT)
●中国株とインド株、2008年はこれまでのところ、世界で最もパフォーマンスの悪い株(6/22WSJ)
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今週もよろしくお願い致します(--)/

2008年6月20日金曜日

似て非なるバブル【今週の夕刊】

友、遠方より来たる。。。
今週突然外資系証券を解雇された知己が筆者のところに挨拶に来てくれました。たった15分という短い会話でしたが、示唆に富む話を幾つか伺いました。

●長年、派手な“年末パーティー”を繰り返し、“サブプライム”渦中の昨年末でさえ「ウチだけは影響が少ないから」と嘯き、例年通りパーティーを敢行した某外資系証券。
今年の年末は異例の中止を早々に決定とか、、、

●ITバブルで弾けたのは株価だけ。瞬時に1割になったから、立ち直りも早かった。今回は、不動産とローン。流動性が乏しい分、評価替えに時間が掛かる(掛けられる)。だから、立ち直りも遅い。「えっ、まだあったの」という世界。

更に、
●中東やアジアのSWFによる資本注入。その素早さに、多くの日本人は我が国の公的資金と違うなぁと感心したもの。だが、そのスピード感を可能にしたのは、MSCB、つまり近年我が国で評判の悪い「下方修正条項付転換権付優先出資証券」という“裏技”なのではないか。

こいつを使えば、金融機関が完全に破綻しない限り、損はない⇒ナンピンする必要がない⇒追加の資本注入は平然とお断りされてしまう。で、追加注入が必要となると、別のパトロンを探さなくてはならなくなる。

今朝の日経の一面を、そのように読み解き、「絆創膏(MSCB)で急場を凌いだ御蔭で、手術のタイミングを逸している」と看破。

なお、日本の投資家による外資系銀行への資本注入は、円安要因でございますから、お間違えなきようお願いいたします。

今週も最後まで乱筆駄文にお付き合いくださり、ありがとうございました。
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今週も街の弁当屋サンに感謝。注文デスヨ(--)/