2008年6月20日金曜日

似て非なるバブル【今週の夕刊】

友、遠方より来たる。。。
今週突然外資系証券を解雇された知己が筆者のところに挨拶に来てくれました。たった15分という短い会話でしたが、示唆に富む話を幾つか伺いました。

●長年、派手な“年末パーティー”を繰り返し、“サブプライム”渦中の昨年末でさえ「ウチだけは影響が少ないから」と嘯き、例年通りパーティーを敢行した某外資系証券。
今年の年末は異例の中止を早々に決定とか、、、

●ITバブルで弾けたのは株価だけ。瞬時に1割になったから、立ち直りも早かった。今回は、不動産とローン。流動性が乏しい分、評価替えに時間が掛かる(掛けられる)。だから、立ち直りも遅い。「えっ、まだあったの」という世界。

更に、
●中東やアジアのSWFによる資本注入。その素早さに、多くの日本人は我が国の公的資金と違うなぁと感心したもの。だが、そのスピード感を可能にしたのは、MSCB、つまり近年我が国で評判の悪い「下方修正条項付転換権付優先出資証券」という“裏技”なのではないか。

こいつを使えば、金融機関が完全に破綻しない限り、損はない⇒ナンピンする必要がない⇒追加の資本注入は平然とお断りされてしまう。で、追加注入が必要となると、別のパトロンを探さなくてはならなくなる。

今朝の日経の一面を、そのように読み解き、「絆創膏(MSCB)で急場を凌いだ御蔭で、手術のタイミングを逸している」と看破。

なお、日本の投資家による外資系銀行への資本注入は、円安要因でございますから、お間違えなきようお願いいたします。

今週も最後まで乱筆駄文にお付き合いくださり、ありがとうございました。
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今週も街の弁当屋サンに感謝。注文デスヨ(--)/

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