2008年7月2日水曜日

デカップリング?それともリカップリング?

●景気後退でラスベガスのカジノ産業が未曾有の苦境に(7/1WSJ)
かつて景気の波に左右されない(=recession-proof)産業だと信じられてきたカジノだが、年初から客足が遠のき、現在かつてない深刻な事態に陥っているとWSJ紙。犠牲者は、銀行、投資家、プライベートエクイティファンドに及ぶと。

筆者は腕時計を使っていませんが、水に濡れても平気な(腕時計)は、water-proofでした。

昨夜、前前職でお世話になった先輩とお話をする機会がありました。立場上宴席の多いお仕事でいらっしゃるのですが、今年度から2次会には行かない決意をされたとのこと。銀座などの歓楽街、外資系金融機関と不動産ビジネスに関連する客層は景気に左右されるcyclicalな売り上げ、一方でオーナー社長や医療関係は不況にビクともしない岩盤の客層recession-proofな売り上げなのだそうです。

●スターバックス、更に業務縮小(7/1WSJ)
追加で500店舗閉鎖、全体の7%相当の人員削減。米国内の話です。
80年代後半から急成長(=a break-neck growth)、全米を11,000もの店舗で席巻した(=blanketed)勢いに終止符。
マクドナルドがコーヒーに力を入れるべく巨額投資を始めたことも意思決定に影響か。

●米司法省、UBSに対し同銀行を利用し脱税を企てたとされる米国富裕層顧客の名前を出せと迫る(7/1FT、WSJ)
外国銀行に対する前代未聞の動き。

冒頭recession-proofのところでご紹介した筆者の先輩との会話、不動産投資という視座から世界の投資フローを研究されており、慧眼を持って経済を見通されてます。曰く、現在の原油価格(WTIで140㌦前後)が仮令実需を反映したものだとしても、中国、インドの経済はこれではもたない。新興国が急速に成長鈍化すれば落ち着くところに落ち着くのではないか、と。リカップリングと原油下落、とても示唆に富むお話でした。
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