2008年9月17日水曜日

森永卓郎さんを直撃!?リーマンとAIG

AIG救済の情報が本当かどうか?実現するかどうか?確かめたいと逸る気持ちを押さえつつ、朝は9時から森永卓郎さんを取材で直撃。リーマン関係者、AIG関係者には申し訳無いですが、絶好のタイミングで識者の意見を聞ける私は運が良いと実感。決して考え方の全てが一致しているわけではない森永さんと私。しかし、リーマンとAIGの現実に金融資本主義の限界を読み取る点では完全一致。

詳しくは11月発売予定のビジネスアスキーマネージャパンをお読みいただきたいのですが、随分先なので骨子を少々。。。

機軸通貨―あるいは“金が金を生む”麻薬に誘惑される覇権国家

産業革命を先んじた大英帝国はアダムスミスやリカードの慇懃無礼な自由貿易論で周辺国から富を集めた結果、自国通貨ポンドは機軸通貨に格上げされ、ポンド高というプレミアムが付いてしまった。結果、それまでドル箱、、、じゃなかった“ポンド箱”(!?)だった製造業は競争力を失い、働けど働けど・・・じっと手を見る状態に陥る。機軸通貨プレミアムをどうせなら利用して“お金に仕事をさせる”金融立国になったほうが楽だ、と路線転換。行き着く先は、製造業の空洞化と二度の大戦による経済疲弊で、機軸通貨と覇権を米国に譲ることに。

その米国も、第二次大戦後も相当期間は「世界の工場」だったと森永さん。製造業空洞化を補うべく「強いドル」政策で世界中から余資を集め金融立国を目指したが、なれの果てが昨日今日だと。

Too big to failではなくてToo big to saveだったリーマン・ブラザース(この微妙に韻を踏んだコピーは私のオリジナルです、ハイ。。。)

ベアスターンズを助けてリーマンを助けなかったのは、通説と異なり、大きすぎて助けられなかった。もうそこまで米国の財政力は枯渇しているというのが森永さんの見方(AIGは米国版日銀特融だから苦肉の策?)

リーマンが倒れたとき、多くの専門家たちは(ヘッジファンド等)投機資金が原油などコモディティーに向かうだろうと予想していた。(森永さんがかねてからおっしゃっていた通り)原油バブルは崩壊したままだ。投機資金はどこに向かうのか?実は、もう投機資金自体が力尽きてしまったのではないか、と森永さん。

投機資金は行き場を失ったのではない。投機資金が失われてしまったのだ。

アジア通貨危機で荒稼ぎ、日本の不良債権で荒稼ぎ。で、米国の不動産バブルで荒稼ぎの予定が、殆ど皆さん逃げ遅れ、商品バブルで誤魔化そうとしたが不完全燃焼に終わった。。。これが株安と原油安。そして米ドルの次の機軸通貨は見当たらないし覇権国家も見当たらない。つまり金融資本主義の終焉だと。

まだまだ続きはあります。中身の濃い取材が快調に続いているビジネスアスキーマネージャパンの企画。加えて、森永さんと私が毎月連載している月刊FX攻略。3誌とも読み応えがありますよ。どうぞお見逃し無く_m( 。。)m_
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