2008年9月3日水曜日

塩漬けの豚肉

福田首相辞任から一夜経って、海外メディアの取扱は極めて小さくなっています。FT、英エコノミスト、ニューヨークタイムズにはフォロー記事が見当たりません。WSJが、自民党内で伝統的ばら撒きか規制緩和による成長かで綱引きa tug of warが始まったと報じている程度です。

筆者がしつこく忌み嫌っている東京放送など地上波の街頭インタビュー。福田首相辞任について、「突然で驚いた」「無責任だ」「投げ出しだ」という批判が大方の反応。編集がどの程度加わっているのかは知る由もありませんが。。。街の声だけでなく野党の反応も同様であることには呆れます。

敢えて言いたい。無責任で、投げ出して、何が悪い!?学級委員や零細企業の社長もやったことのない街の声の主の他人事のような反応を公共の電波で撒き散らすことこそ無責任だ、と。「何故日本の元首(では憲法上はないが)は一年毎に変わるのか」と外国人から素朴な疑問を投げかけられたときにどう答えるか日頃から頭の中が整理されていることこそインタビューされる側として必要な資格。しかし「街の声の主」にその能力を求めるのは無理。どうせ視聴率も上がらないのだから、今すぐこのような似非報道番組は廃止すべきだ。

ところで、WSJ紙で「伝統的ばら撒き」と筆者が約した原文は(the return of) traditional pork-barrel politicsとなっています。このpork-barrelをアルク社さんの「英辞郎」で調べると、、、

pork barrel
豚肉{ぶたにく}保存{ほぞん}[塩漬け]用のたる
ポークバレル法案、特定の議員[選挙区]だけに利益がある助成金[国庫地方交付金・政府事業・地方開発補助金]◆【語源】南北戦争時にアメリカ南部の農場で、奴隷にたるに入れた塩漬け豚肉を与えたことから。

pork-barrel politics
利益誘導型政治、地方開発事業政策{ちほう かいはつ じぎょう せいさく}、予算のばらまき政治、ポークバレル政治

より詳しくは、ウィキペディアを。
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