2008年5月20日火曜日

自動車メーカーの「不倫」

資源国オーストラリア通貨が24年来の高値。オーストラリア・ドルが対米ドルで1984年以来の最高値をつけました。米ドルは対ユーロでも弱く、3週間振りの安値をつける瞬間もありましたが、日本時間朝方に掛けて落ち着くという展開。

一方、株価指数は、英米ともに、今年1月以来の高値更新。リスク性向復活と見られる一方、トリシェECB総裁やウォーレン・バッフェット氏は「金融危機は解消からは程遠い」との指摘も。

雨風強まるなか朝の出勤、ご苦労様でした。わたしはズボンの皺がいっぺんに無くなってしまいました。

●米国、海外原油「依存症」解消へ(5/19FT)
原油の高騰、自動車の燃費改善、バイオエタノール活用で、1977年以来初めて原油消費量に占める輸入割合が減少に転じたとの報告。現在60%の輸入原油依存度は2015年には50%を切るとの見通し。

●マイクロソフトの対ヤフー提案、検索エンジンに集中?(5/19FT)
465億㌦での「まるごと」買収は捨てたが、検索エンジン業務だけでも210億㌦の価値があるとのアナリストの見方も。

同様に秋波を送るグーグルのシュミット会長はマイクロソフトの動きに反発、「インターネット産業にとってこのような企業間の『競馬』は不健全」と発言

●仏プジョーと三菱自動車、ロシアで合弁(5/19FT)
比率は7:3の予定。三菱自動車は既にプジョー407とシトロエンCを日本で作っている(って知ってましたぁ?)。

むかし、三菱自動車の財務の方が、「自動車メーカーは『不倫の歴史』だ」とおっしゃっていたのが、プジョー(の提携相手=トヨタ、フィアット、BMW,フォード)を見るだけでよくわかります。
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2008年5月19日月曜日

資本主義の限界?

日曜日、1年ぶりに田原総一郎さんのサンデープロジェクトを視聴。番組中盤、日本共産党の志位委員長が、マルクスの資本論などを引用しながら、サブプライム問題に端を発する経済恐慌が資本主義の限界ないし終焉を意味する(かもしれない)と論じておられました。規制緩和論者の反論を聞く時間も欲しかったですが、堅苦しい資本論のなかに、含蓄のある箴言が色々あるんだ、と興味をもたれた視聴者も多かったのではないかと思います。

小林多喜二の蟹工船、わたしも中学か高校のときに読みましたが、今ベストセラーのようです。

マルクスほどの、才能と体力と熱意のあるひとが、もし金銭欲まであったとしたら、、、もちろん歴史には「たられば」は無いのですが、きっとウォーレン・バフェットジョージ・ソロスを上回る商売を築いたに違いないと私は思っています。それほどの人間力が商売に向かわず、貧困救済のためのロジックというかプロパガンダをぶち上げることに注がれたことが人類史上ラッキーだったのかどうか?

ウォーレン・バッフェット氏、ドイツに到着-ディールを探しに(5/18FT)
ドイツから入り、スイス、スペイン、イタリアと回る。これらの国の産業を支えてきた多くの同族企業が、事業承継問題や資金調達の問題を抱えているというのがバッフェット氏の問題意識。

日本にはいらっしゃらないのですかねぇ。

●JPモルガン、ベア社員の再就職先を斡旋!?(5/18FT)
ベア・スターンズ破綻+買収により職を失った5000人の社員の再就職を、JPモルガンの顧客、同業他社、出入り業者など最大1800社にCEO直々に手紙でお願い。

ベア・スターンズ買収についての社内外からの批判をかわすことが目的との指摘も。

●マイクロソフト、ヤフーへ新提案(5/19NYT、FTなど)
買収提案の繰り返しではなく、一部事業の譲渡の提案とも見られるが、詳細は未確認。
会社まるごとの買収の交渉は再開されないとなると、アイカーン氏達アクティヴィストの怒りは沸騰するかも。
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2008年5月16日金曜日

社長はつらいよ!?

昨日は終日出張でメルマガも代筆、失礼致しました。

朝、7時台に関西空港に降り立ち、さて大阪市内まで、JR特急はるかで向かおうか、南海のラピートにしようかと気分がテツになったのもつかの間。駅に着いたら、特急は当分無いどころか、快速電車も疎ら。もう一便あとの伊丹行きにすれば良かったのかも知れません。が、新幹線のぞみのように便利なものは益々便利になる一方で、不便なものはどうしてもジリ貧になるのは仕方がないのかとも。

ちなみに、羽田発関西空港行きはボーイング737という中型機で、結構空席がありました。今回、株主優待券をプレゼントしてくれた某氏には感謝していますが、やはり次回からは新幹線にしようかなぁ。

株主優待券が譲渡できるのは、八重洲のチケット屋でも明らかですが、株主の議決権まで譲渡が可能であることを改めて教えてくれているのがカール・アイカーン氏であります。

委任状闘争(プロキシ・ファイト)が、(ヤフー株を)買ったばかり(で、しかもマイクロソフトの提案を断った後の株価下落後ですから自身が損してはいない)にもかかわらず、委任状闘争に持ち込めることについては、日本の商法学者や役人の中には「短期売買の株主の権利濫用(を許す制度)は望ましくない」と批判もあることでしょう。

だけど、日本で、株主代表訴訟を含む株主の権利を行使するのに、6ヶ月の保有が必要というのは長すぎる気もします。

おっと、また墓穴を掘るようなことを書いてしまった、ジョブ・セキュリティの低い雇われ社長でありました。

●SUN HUNG KAI不動産、「お家騒動」発覚(5/15FT)
時価総額450億㌦という香港最大の不動産デベロッパーのひとつである同社のお家騒動は、オーナー会長が「弟たちが先導した取締役会によるクーデターだ」と主張。その主張を裁判所は最後の最後に通す形で仲裁。

どうでも良い記事なんですが、何となく、他人事ではなかったので、書いてみました(汗;)。

●イギリス大手銀行複数が、イングランド銀行との間で「モーゲージ・アセット・スワップ」(5/16FT)
住宅ローン債権と国債を800億乃至900億ポンド規模で交換しようというもの。イングランド銀行が当初想定していた規模の略2倍。

●ブラックストーン、不良資産「買戻し」へ(5/15FT)
昨年、商業用不動産を高値で売り抜け大儲けした同社、安値で買戻しを検討だと。

●リオ・ティント、鉄鉱石で中国を「カウンター・パンチ(?)」(5/15FT)
中国の製鉄業界に対して、65%乃至71%の値上げを要求していた同社、中国当局からオーストラリアの鉄鉱石の運搬許可を遅らせるなど、えげつない交渉の末。新日鉄とトヨタのように仲良くとは行かないのが大陸流!?
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2008年5月14日水曜日

ガバナンスの時代?

昨日の日経新聞夕刊3頁に、「Jパワー取締役に賠償請求-TCI、監査役会に要請」と報道されています。一方、今朝の日経7頁には「TCIに中止命令-政府、Jパワー株買い増し申し出を却下」とあります。

後者(外為法に基づく行政処分)の問題については、各種メディアが追っかけており、拙ブログでは触れません。

前者の問題を「株主代表訴訟」の前段階と捉えると、従来日本では取締役が(私財を投げ打ってまで)経営責任を問われるケースというのは多かれ少なかれ「法令違反」が絡んでいたことが殆どであったのが、法令違反ではない「取締役の業務執行義務違反」でも60億円という大金を(Jパワー取締役3人に)賠償請求するという点で、前例がなさそう、という特徴があると思われます。

会社法は、初めから、取締役の義務違反にとって法令違反は必要要件だなんて言ってないわけでして、海外の禿鷹ファンドや訴訟ファンドは、その点はキチンと勉強していらっしゃるでしょう。

わたしも、解任されないように頑張るだけではなく、穴の毛まで引き抜かれないよう、寝る間を惜しんで頑張りま~す。

●昨夜のニューヨーク市場、小売売り上げは予想上回るも、金融セクターが足を引っ張り、株価はまちまち(5/13FT他)

Fedバーナンキ議長、「米国金融機関は、依然、正常からは程遠い状況」と発言

だが、その一方で、
●Fed、資産バブル対抗策を模索(5/13FT)
「中央銀行はバブル退治に努めるべきではなく、バブル崩壊の余波を緩和することに専念すべき」というグリーンスパン氏の教条を再検証中だとか。

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