2008年5月22日木曜日

それともスタグフレーション?

昨朝のブログ記事「ムーディーズ格付け間違い!?バグのせいで4段階水増し」。今朝の日経では随分小さい記事でしたが、早速米SECが動き出す模様です。ムーディーズ株は16%下落。8年前の株式公開以来最大の下げに見舞われました。

原油価格は更に上昇し、133㌦を突破。FED4月の議事要旨は、「インフレと成長鈍化」を指摘、米国時間午後の株価を押し下げました。ダウは1.8%の下げ、S&P500は1.6%の下げ。

原油価格高騰といえば、アメリカン航空が便を大幅削減、数千人規模の雇用削減、荷物1個当たり15㌦課金と発表。便の削減は10%から12%程度になる見通し。

景気や雇用が、金融危機とコストインフレの挟み撃ちにあっている様子が伺えます。FEDはコア・インフレの予測を(従来の2.1~2.4%から)3.1~3.4%に引き上げる一方、雇用情勢も同時に悪化すると見通しております。

こうした中、ドイツのIfo指数が予想を上回る改善(4月102.4⇒5月103.5)。ユーロの対ドルでの買戻しが加速(!?)。フェニックス証券オンライン・セミナー第1回『ユーロ、どこまで強いか?』でユーロの対ドル下落を予想してからの下落幅の半分くらい値を戻してしまいました(TT)。この負け惜しみ(ではなくて分析!)は、来週月曜日午後8:00からのオンライン・セミナー『たかがポンド、されどポンド』でもきちんと総括します。

●世界の名だたる銀行、不良資産償却ルールの緩和を要求(5/21FT)
ドイツ銀行のアッカーマン会長が議長を務める300行の団体、「満期まで保有しなくても、2年持てば、時価評価ではなく『フェアバリュー』で評価させてくれよ」というオネダリ。時価会計がサブプライム・バブルの崩壊を負のスパイラルにしていることは確か。だが、日米金融戦争(何て言葉あったっけ?)の火蓋を切ったのは時価主義会計の導入でありバーゼル合意(BIS規制)であった。ゲームのルールが自分たちに不利になったと思いきや撤廃を求めるというのはご都合主義もはなはだしい。
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