はい、昨夜のNHKスペシャル「マネー資本主義 第2回“超金余り”はなぜ起きたのか?~カリスマ指導者たちの誤算~」のことであります。
前回の米国投資銀行に代わり、今回はグリーンスパン氏が袋叩きにされるという予告編。ところが、本編では、劇中劇(!?)の藪から出てきたボストンバッグの3000万円を遺失物として届け出た富田靖子さん演ずる“主婦”渡辺みどりさんが、突如主役として踊り出ます。
外国為替証拠金(FX)取引の脱税手段として、「現金を捨てる(失う)⇒拾って届ける⇒拾得物として手に入れる」という技が有効なのかどうか「七転び八起き」は勉強不足で存じません。
番組ではグリーンスパン前FRB議長のほかに、ルービン元財務長官や榊原英資元国際金融局長も登場。95年に1㌦79円をつけた円高ドル安を、強力に修正させたのがこのふたりであると紹介されていました。
ただし、日本版ビッグバンの一翼である外国為替管理法の改正(為銀主義の撤廃等)の主眼が、まさしく外国為替証拠金(FX)取引の解禁であり、(為替介入だけに頼らず)民間の力(≒ミセス・ワタナベ)で米国のドル高政策を応援しようという用意周到な国策であった、とまでの洞察はありません。
何故、今になってレバレッジ規制なのか?国家戦略という観点から見た場合に、オバマ政権がもはや自国通貨高を望んでいないという、明言はしていないものの、十分に推定しうる意向をくみ取る必要はあるでしょう。勿論、直接の原因は悪徳スリッページ業者の排除であることに違いはないのですが。
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