「米ドルの次の機軸通貨はユーロではなかろうか・・・」と私との対談で語ってくれた森永卓郎さん。そのご高説に100%与しているわけではないですが、クリスマス以降の年末相場でもユーロドルの動きは活発。FXには正月1日しか休みがないというのを実感できる市況です。
昨日、「2008年、読者の皆さまにとって最も心に残ったことは?」という一節で、リーマン破綻が、福田首相退陣「あなたとは違うんです」や四川大地震を抑えて堂々一位だったという話をしました。そこから話が反れて国防論議に移りました。FXと関係がなさそうで実に大有りな「我が国が非武装国家として成り立ち得るかどうか?」という議論は、来年いつか皆様と一緒にしたいものです。そのときは、是非コメント欄を開放して・・・ブログが炎上するでしょうか?
もし話が反れなかったら、本当は取り上げたかったのは北島康介選手の「何も言えねぇ」でした。何故かと言うと、北島選手の真骨頂である「有言実行」と対をなしていることと、オリンピック年に自分のピークを持ってくること。いずれも普通に出来ることではない、その果てに「何も言えねぇ」だからです。
「有言実行」~「何も言えねぇ」に対して、今年私はと言えば、年賀状で「2008年、フェニックス証券はベトナム株の取扱を開始する予定です」と宣言し、見事に「有言不実行」になりました。また全国各新聞に載りましたのでご存知の方も多いでしょうが、火中の栗を拾うべく親会社再建のために立ち上がりましたが、意半ばにして現経営陣によるクー●ター勃発で内定取消。自己責任を越えているとは言え、第三者がご覧になればこれまた「有言不実行」です。
一年間付き合ってくれた私の手帳は、赤、青、黒のボールペンで一年分読み返すのも大変なほどギッシリ詰まった数字や文字。このブログを始めるまでの4ヶ月間だけでも、上記2つの「有言不実行」を私は犯しています。例えばベトナム株であれば取次ぎ方法をどうしようか?決済をどうしようか?その決済方法は法令上認められるのか?等等、コツコツ詰めてきていよいよというときに新興国バブルが崩壊。実務の詰めが間に合わなくて良かったのか悪かったのか、それはまた別のことです。
「有言不実行」を恥ずべきものと自戒し過ぎて何も言わない、何もやらないというので済まされれば、それが最も人畜無害な生き方かも知れないし、今年以降暫く続きそうな縮小均衡の時代においては上手な生き方なのかも知れません。
「有言実行」の難しさと、それを乗り越える勇気の尊さを教えてくれた北島選手。彼もまた子供の頃から、全国の心無いライバル達から東京スイミングセンターの彼のロッカーに酷い苛めの落書き等被害に遭っていたこと、同じような悲しい足の引っ張りは国際大会でも大の大人である世界のライバルからもされていること、二種目連覇で略全レーンから北島選手を祝福に来たシーンの陰では、報道されない暗い影もある。それもまた北島選手が乗り越えてきた大きな挑戦であり、それゆえの精神力でもあるというお話を最後に、今年一年の感謝の気持ちを読者の皆さまにお届けしたいと思います。
どうぞ来年もよろしくお願い致します。よいお正月をお迎えください。
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